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【完全密着】保育士のリアルな一日とは?スケジュールと仕事の裏側を徹底取材

【完全密着】保育士のリアルな一日とは?スケジュールと仕事の裏側を徹底取材

子どもたちの笑顔に囲まれ、成長を一番近くで見守ることができる「保育士」の仕事。将来の夢として常に上位にランクインする人気の職業ですが、「実際の一日はどんなスケジュールなの?」「休憩は取れる?」「お給料や残業のリアルが知りたい」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、現役保育士への一日密着取材を通じて、求人票や表面的な情報だけでは見えてこない「保育士のリアルな実態」を徹底解剖します。さらに、厚生労働省などの最新データや表、グラフを交えながら、保育士の現状と将来性についても詳しく解説します。

保育士を目指している学生の方、異業種からの転職を考えている方、そして保育業界の実態を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

1. はじめに:データで見る保育士の現状と需要

密着取材に入る前に、まずは現在の日本における「保育士」を取り巻く環境をデータで確認しておきましょう。共働き世帯の増加に伴い、保育士の需要はかつてないほど高まっています。

【表1:共働き世帯数と保育所等利用児童数の推移】

年 度共働き世帯数(万世帯)保育所等利用児童数(万人)保育士の有効求人倍率
2013年1,0652221.74倍
2018年1,2192613.20倍
2023年1,2782713.15倍

(参考:厚生労働省「保育を取り巻く状況について」等を基に作成)

上記の表からも分かる通り、共働き世帯の増加に比例して保育所を利用する児童数は増加し続けています。それに伴い、保育士の有効求人倍率(1人に対して何件の求人があるか)は常に全職業平均を大きく上回る3倍台で推移しており、「圧倒的な売り手市場(保育士が不足しており求められている状態)」であることが分かります。

それでは、これほど社会から求められている保育士は、日々どのような業務を行っているのでしょうか。いよいよ密着取材のスタートです。

2. 【密着取材】現役保育士・佐藤さんのリアルな一日スケジュール

今回は、都内の認可保育園に勤務する佐藤さん(仮名・20代後半・保育士歴5年目)にご協力をいただき、4歳児クラスの担任としてのリアルな一日に密着しました。

まずは、佐藤さんのある一日(早番シフト)のタイムスケジュールを表で確認してみましょう。

【表2:保育士(早番)の一日スケジュール例】

時間業務内容詳細・ポイント
07:00出勤・開園準備園内の換気、掃除、おもちゃの消毒など
07:30順次登園・受け入れ保護者からの申し送り確認、視診(子どもの体調チェック)
09:00クラス活動開始・朝の会歌、出欠確認、今日の予定を伝える
10:00主活動公園での外遊び、制作活動、リトミックなど
11:30給食準備・食事手洗い指導、配膳、食事の補助とマナー指導
12:30午睡(お昼寝)準備布団敷き、寝かしつけ
13:00事務作業・交代で休憩連絡帳の記入、指導案作成、行事準備、会議
15:00起床・おやつ布団の片付け、おやつの準備・補助
16:00帰りの会・順次降園絵本の読み聞かせ、保護者への今日の様子の報告
17:00合同保育・退勤残る子どもたちを1つの部屋にまとめ、早番は退勤

このスケジュールを見ると、子どもと遊んでいる時間だけでなく、準備や事務作業など、非常に多岐にわたる業務をこなしていることが分かります。

3. 時間帯別インタビュー:保育士の仕事の裏側

ここからは、編集部が佐藤さんに同行し、それぞれの時間帯でどのようなことに気を配っているのか、インタビュー形式で深掘りしていきます。

7:00〜 出勤・受け入れ準備

編集部:「朝が早いですね!登園してくる子どもたちを迎えるにあたって、一番気をつけていることは何ですか?」

佐藤さん:「まずは『視診(ししん)』ですね。登園時のご挨拶の際に、顔色は悪くないか、体に発疹はないか、機嫌はどうかを瞬時にチェックします。また、保護者の方から『昨日の夜少し咳き込んでいて…』といった共有を受けるので、それを必ず職員間のノートに記載し、全職員で情報を共有します。朝の数分間のコミュニケーションが、その日の子どもの安全を守る要なんです。」

9:00〜 主活動(外遊び・制作)

編集部:「今日は公園での外遊びと、季節の制作物作りでしたね。20人以上の子どもをまとめるのは大変に見えました。」

佐藤さん:「ただ遊ばせているように見えるかもしれませんが、実は緻密な『指導計画』に基づいて動いています。例えば今日の公園遊びでは『秋の自然に触れる』『順番を守って遊具を使う』というねらいがありました。制作では、ハサミの使い方を教えつつ、怪我がないよう常に全体を見渡す『死角を作らない立ち位置』を意識しています。」

12:00〜 給食・午睡(休憩時間のリアル)

編集部:「子どもたちがお昼寝に入りましたが、ここからが保育士さんの本当の戦いという感じがします(笑)。休憩はしっかり取れるのでしょうか?」

佐藤さん:「お昼寝の時間(午睡)は、決して私たちのお昼寝時間ではありません(笑)。5分おきに子どもの呼吸や体勢(うつ伏せになっていないか)をチェックする『午睡チェック』を行いながら、連絡帳を20人分書き、さらに来月の月案(指導計画)を作成します。休憩は他の先生と交代で回しますが、事務作業が終わらない日は、おにぎりを片手にパソコンに向かうことも正直ありますね。」

15:00〜 おやつ・降園・事務作業

編集部:「お迎えに来た保護者の方、一人ひとりにとても丁寧にお話しされていましたね。」

佐藤さん:「お迎えの時間は、保護者との信頼関係を築く一番大切な時間です。『今日はこんなことができるようになりましたよ』『お友達にこんな優しい言葉をかけていました』と、ポジティブなエピソードを必ず1つは伝えるようにしています。保護者の方も仕事でお疲れなので、少しでもホッとして笑顔で帰ってもらえるよう心がけています。」

4. ズバリ聞きました!保育士の「やりがい」と「本音」

編集部:「一日密着させていただき、想像以上の運動量と気配りに驚きました。ズバリ、この仕事の一番の『やりがい』は何ですか?」

佐藤さん:「やはり、『子どもの成長の瞬間に立ち会えること』に尽きます。昨日までできなかったお着替えが一人でできた時、言葉が遅めだった子が初めて私の名前を呼んでくれた時、その感動は何物にも代えられません。また、卒園していく子どもたちの立派な姿を見た時は、1年間の苦労が全て吹き飛びますね。」

編集部:「逆に、大変だと感じる『本音』の部分も教えていただけますか?」

佐藤さん:「正直に言えば、体力的な負担と、業務量の多さです。子どもを抱っこすることで腰痛に悩む保育士は多いですし、行事前は制作物の準備で残業が発生することもあります。ただ、最近は園でもICT化(タブレットでの連絡帳や登降園管理)が進んで、私が1年目の頃に比べると劇的に事務作業は減りました。働き方改革は確実に進んでいると感じます。」

5. 【データ・グラフ解説】保育士の給料・労働時間のリアル

佐藤さんのインタビューにもあったように、保育士の労働環境は近年大きく変化しています。ここで、保育士の「お給料」に関するリアルなデータを客観的に見てみましょう。

国は保育士不足を解消するため、「処遇改善等加算」という制度を設け、保育士の給与引き上げを強力に推進しています。以下のテキストグラフと表は、保育士の平均年収の推移を示したものです。

【保育士の平均年収の推移】

年(西暦)平均年収(万円)
2018年357.9
2019年約365
2020年約372
2021年約380
2022年約386
2023年393.3

(参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を基に作成)

【表3:全産業と保育士の給与比較(2023年実績)】

項目保育士の平均全産業の平均
平均年齢38.0歳43.8歳
勤続年数8.2年12.3年
所定内給与額(月額)26.1万円31.8万円
年間賞与等(ボーナス)79.9万円90.3万円
推定平均年収約393.3万円約471.9万円

データを見ると、まだ全産業の平均には届いていないものの、過去5年間で約35万円以上も平均年収が上昇しており、国や自治体による手厚い補助の成果が明確に表れています。

特に東京都などの都市部では、自治体独自の「家賃補助(月額最大8.2万円など)」や「就職準備金」の貸付・免除制度があり、実質的な可処分所得は他の一般的な事務職を上回るケースも多くなっています。

また、残業時間に関しても、厚生労働省の調査では保育士の平均所定外労働時間(残業)は月平均4時間程度と報告されており、ITツールの導入による効率化や、シフト管理の徹底により、プライベートの時間をしっかり確保できる園が急増しています。

6. 保育士に向いている人の特徴

今回の密着取材とデータ分析を踏まえ、どのような人が保育士に向いているのかをまとめました。

  • 人の成長を心から喜べる人小さな変化を見逃さず、子どもの「できた!」を一緒に喜べる共感力の高さは、保育士にとって最も重要な資質です。
  • 観察力があり、先回りして行動できる人事故や怪我を未然に防ぐためのリスク管理能力や、その日の体調の変化にすぐ気付ける観察眼が求められます。
  • チームワークを大切にできる人保育は一人ではできません。複数担任での連携や、他の職員との円滑なコミュニケーション能力が不可欠です。
  • 柔軟に対応できる臨機応変さがある人子どもは予想外の行動をとるものです。スケジュール通りにいかない時でも、イライラせずに状況に合わせて対応できる心の余裕が大切です。

この記事のポイント

最後に、今回の保育士への密着取材とデータから見えてきた重要なポイントを振り返ります。

  • 保育士の業務は「遊ぶ」だけでなく、緻密な計画・安全管理・事務作業など非常に多岐にわたる専門職である。
  • 一番のやりがいは「子どもの成長を間近で実感できること」と「保護者からの感謝の言葉」。
  • 保育士の有効求人倍率は常に高く、社会的な需要は極めて安定している(圧倒的な売り手市場)。
  • 国の処遇改善策により、保育士の平均年収は年々上昇しており、待遇面は確実に改善されている。
  • ICT化(システム導入)により、事務作業の負担軽減や残業の削減が進み、働きやすい環境が整ってきている。

保育士の仕事は決して楽なものではありませんが、それ以上に得られる感動と、社会から求められる確かな安定性を持った魅力的な職業です。「子どもが好き」という気持ちがある方は、ぜひ一歩を踏み出して、未来を担う子どもたちの成長をサポートする素晴らしいキャリアを目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

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