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特養で働くならどっち?従来型とユニット型の違い・働き方の特徴を徹底比較!

特養で働くならどっち?従来型とユニット型の違い・働き方の特徴を徹底比較!

特別養護老人ホーム(特養)への就職や転職を検討する際、求人票で必ず目にするのが「従来型」と「ユニット型」という言葉です。「どちらを選べばいいのか分からない」「自分にはどちらの働き方が合っているのだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

特養におけるこの2つの形態は、建物の構造が違うだけでなく、介護の基本方針やスタッフの働き方、1日の業務スケジュール、さらには夜勤の体制まで大きく異なります。自分に合わない形態を選んでしまうと、「思っていた介護と違う」「業務に追われて辛い」といった早期離職の原因になりかねません。

この記事では、介護職として特養で働くことを検討している方に向けて、従来型とユニット型の決定的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、給与の傾向、そしてタイプ別の向き・不向きまでを徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたがどちらの施設で働くべきかが明確になるはずです。

1. 特別養護老人ホーム(特養)の「従来型」と「ユニット型」の基本

まずは、それぞれの施設形態の基本的な定義と、介護の考え方について解説します。

従来型とは?集団ケアと効率を重視したスタイル

従来型特養は、古くからある昔ながらの施設形態です。主に4人部屋などの多床室が中心となっており、1つのフロアに数十名の利用者が生活しています。

従来型の最大の特徴は、「集団ケア」と「業務の分業制」です。スタッフは特定の利用者につきっきりになるのではなく、フロア全体を複数のスタッフで見守ります。業務も「今日は入浴介助の担当」「今日は食事介助と排泄介助の担当」というように、日ごとに役割分担されることが多く、効率的に業務を回すことが求められます。多くの先輩スタッフと連携しながら動くため、チームワークが非常に重要になる職場です。

ユニット型とは?個別ケアと生活空間を重視したスタイル

ユニット型特養は、2001(平成13)年頃から制度化され、現在新設される特養の主流となっている形態です。利用者は全員が「個室」で生活し、10人前後の利用者を1つの「ユニット(生活グループ)」として区切ります。

各ユニットには専用の共有スペース(リビングや簡易キッチン)があり、専任のスタッフが固定で配置されるのが特徴です。ユニット型の最大の特徴は「個別ケア」です。利用者の生活リズムや個々の希望に合わせたケアを提供することを目的としており、自宅での生活に近い環境作りが重視されています。スタッフは担当するユニットの利用者の全般的なケア(食事、入浴、排泄など)をトータルで行います。

2. 【比較表】従来型とユニット型の決定的な違い

それぞれの働き方や環境の違いを、分かりやすく表にまとめました。

比較項目従来型(多床室)ユニット型(個室)
居室のタイプ4人部屋などの多床室が中心全室個室
ケアの方針集団ケア・スケジュールに沿った対応個別ケア・利用者のペースに合わせた対応
スタッフの配置フロア単位で配置(大人数のスタッフ)ユニット単位で固定配置(少人数の専属スタッフ)
業務の進め方入浴担当、食事担当などの分業制が多い食事、入浴、排泄まで1人のスタッフが通して行う
利用者の人数1フロアあたり30名〜50名程度1ユニットあたり10名程度
夜勤の体制利用者20名〜25名に対しスタッフ1名2ユニット(約20名)に対しスタッフ1名〜
コミュニケーション多数のスタッフ・利用者と関わる少人数の馴染みのスタッフ・利用者と深く関わる

このように、同じ特別養護老人ホームという枠組みであっても、中身の働き方は全く別の施設と言えるほど異なります。

3. データで見る!特養における従来型・ユニット型の現状

これから特養で働く上で、今後の業界の動向を知っておくことも大切です。現在、日本の特養はどのような割合になっているのでしょうか。

厚生労働省の推進もあり、2002年度以降に新設・改築される特養は、原則として「ユニット型」とすることが定められました。そのため、ユニット型の施設数は年々増加しています。

【特養の施設形態別 割合の推移イメージ(構成比)】

調査年従来型のみの施設ユニット型(一部ユニット含む)
平成20年(2008年)約 75%約 25%
平成27年(2015年)約 55%約 45%
令和3年(2021年)約 45%約 55%
(※厚生労働省「社会福祉施設等調査」等の各種データを基にした構成比の推移目安)

上記の表から分かる通り、かつては従来型が圧倒的な割合を占めていましたが、現在では全体の半数以上がユニット型(あるいは従来型とユニット型の併設施設)へと逆転しています。今後も老朽化した従来型特養がユニット型へと建て替えられていくケースが増えるため、ユニット型での個別ケアのスキルは、これからの介護職にとってますます重要になってくると言えます。

4. 従来型特養で働くメリット・デメリット

ここからは、介護職員の視点に立って、それぞれの形態で働くメリットとデメリットを深掘りしていきます。まずは従来型からです。

従来型のメリット

従来型で働く最大のメリットは、スタッフ間の連携が密であり、未経験者でも業務を覚えやすいという点です。1つのフロアに複数のスタッフが常駐しているため、分からないことがあってもすぐに先輩に質問できます。緊急時や利用者の急変時にも、周囲にスタッフがいるため応援を呼びやすく、精神的な安心感が大きいのは魅力です。

また、分業制で業務がシステム化されていることが多く、「〇時から〇時までは入浴介助に専念する」といったように、自分の役割が明確です。効率よくテキパキと業務をこなすことが得意な方にとっては、働きやすい環境と言えます。

従来型のデメリット

一方でデメリットとしては、集団ケアならではのジレンマが挙げられます。決められたスケジュール通りに多くの利用者のケアを行わなければならないため、「もっと一人ひとりの利用者とゆっくり向き合いたい」「お話をじっくり聞いてあげたい」と思っても、時間に追われて難しい場面が多々あります。

さらに、多床室であるため、夜間帯に1人の利用者が声を上げたり不穏な行動をとったりすると、同室の他の利用者が起きてしまい、連鎖的に対応に追われるという肉体的・精神的負担が発生しやすい傾向があります。

5. ユニット型特養で働くメリット・デメリット

次に、これからの主流となるユニット型特養で働くメリットとデメリットを解説します。

ユニット型のメリット

ユニット型の最大のメリットは、自分の理想とする「個別ケア」を実践しやすい環境にあります。10名程度の決まった利用者と毎日顔を合わせるため、利用者の性格や好みを深く理解でき、信頼関係を築きやすいのが特徴です。

「今日は天気が良いから、この方と一緒に中庭を散歩しよう」「この方は朝が苦手だから、少し遅めに起床してもらおう」といったように、画一的なスケジュールに縛られず、利用者のペースに合わせた柔軟なケアが可能です。利用者一人ひとりの生活に寄り添い、家庭的な雰囲気の中で介護を提供したい人にとっては、非常にやりがいを感じられる職場です。

ユニット型のデメリット

デメリットとしては、少人数体制ゆえのプレッシャーや負担が挙げられます。ユニット内は基本的に1〜2名のスタッフで対応するため、自分の判断で動かなければならない場面が多く、ある程度の介護スキルや経験が求められます。未経験者の場合、すぐそばに相談できる先輩がいない状況に不安を感じるかもしれません。

また、人間関係が固定化されやすい点も注意が必要です。利用者の人数が少ない分、特定の利用者と相性が合わない場合、精神的なストレスを感じやすくなります。同じユニットで働くスタッフ同士の人間関係も密になるため、スタッフ間の連携が上手くいかないと、ユニット全体の雰囲気が悪くなってしまうリスクもあります。

6. 給与や待遇面での違いはある?

働く上で気になるのが「お給料」の違いです。結論から言うと、施設の方針によって大きく異なるため一概には言えませんが、傾向としてはユニット型の方がやや給与水準が高くなる傾向があります。

その理由として、以下の2点が挙げられます。

  1. 夜勤手当の違い従来型の夜勤は大人数を複数名で見るのに対し、ユニット型は2ユニット(約20名)を1名で見る「ワンオペ」になることが多く、夜勤の負担に対する手当が手厚く設定されている施設が少なくありません。
  2. 役職手当(ユニットリーダー手当)の存在ユニット型施設には、各ユニットをまとめる「ユニットリーダー」という役職を配置することが定められています。1施設の中に複数のユニットが存在するため、役職のポストが多く、ユニットリーダーに昇格することで「リーダー手当」や「役職手当」が支給され、収入アップを目指しやすい環境にあります。

ただし、基本給自体は運営する社会福祉法人の規定に依存するため、求人票を見る際は基本給、夜勤手当の額、処遇改善加算の配分方法などをしっかりと比較することが重要です。

7. あなたに向いているのはどっち?タイプ別診断

ここまで従来型とユニット型の違いを見てきましたが、「結局自分にはどちらが合っているのか?」と迷う方のために、タイプ別の向き・不向きをまとめました。

従来型特養に向いている人

  • 介護職が未経験、または経験が浅い人(常に先輩スタッフが近くにおり、指導を受けながら業務を覚えられるため)
  • 効率よくテキパキと体を動かして働くのが好きな人(分業制でスケジュールに沿って動くことが求められるため)
  • 多くのスタッフとワイワイ協力しながら働きたい人
  • 少人数での密な人間関係よりも、適度な距離感を保ちたい人

ユニット型特養に向いている人

  • 一人ひとりの利用者とじっくり向き合う「個別ケア」を実践したい人
  • 流れ作業のような介護に疑問やジレンマを感じている人
  • 自分の判断や裁量で、ある程度自由にケアの工夫をしたい人
  • 将来的に「ユニットリーダー」などの役職に就き、キャリアアップや収入アップを目指したい人

どちらが良い・悪いというわけではありません。自分の性格や、介護に対してどのようなやりがいを求めているのかを自己分析することが、後悔しない職場選びの第一歩です。

8. まとめ:自分の目指す介護観に合わせて選ぼう

特別養護老人ホームの「従来型」と「ユニット型」は、同じ特養という括りでありながら、提供するケアの形もスタッフの働き方も全く異なります。

効率的なチームケアで未経験からでも安心して働ける「従来型」。

一人ひとりの利用者の生活に深く寄り添い、個別ケアを追求できる「ユニット型」。

求人を探す際は、給与や勤務地といった条件面だけでなく、施設見学に足を運び「施設がどちらの形態をとっているのか」「現場のスタッフはどのような動きをしているのか」を自分の目で確認することを強くおすすめします。

あなたが大切にしたい「介護のあり方」にマッチした施設を選ぶことで、日々の業務へのモチベーションも大きく変わってくるはずです。本記事を参考に、ぜひあなたらしく輝ける特養を見つけてください。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

「転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部」は、医療、介護、保育の求人サイト「ジョブジョブ」の運営メンバーによる記事編集部門です。医療・介護・保育・福祉・美容・ヘルスケアの仕事に関わる方に向けた、今後のキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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