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【2026年最新】企業主導型保育園とは?メリット・デメリットや認可保育園との違いを徹底解説

【2026年最新】企業主導型保育園とは?メリット・デメリットや認可保育園との違いを徹底解説

共働き世帯が増加し、多様な働き方が求められる現代において、「保活(保育園探し)」は多くの保護者にとって大きな壁となっています。その中で、新たな選択肢として注目を集めているのが「企業主導型保育施設」です。

企業主導型保育施設とは、一言で言えば「会社が従業員のためにつくる保育園」ですが、実は従業員だけでなく、地域の子どもを受け入れる「地域枠」が設けられている園も多く存在します。

「認可保育園と何が違うの?」「保育料は高い?」「安全性は大丈夫?」と疑問を持つ保護者の方や、「福利厚生として導入したいけれど、どんなメリットやリスクがあるのか知りたい」という企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、企業主導型保育施設の基本的な仕組みから、保護者・企業双方にとってのメリット・デメリット、さらには認可保育園や一般的な認可外保育園との違いまで、詳しく解説します。保活の選択肢を広げたい方、従業員の働きやすい環境づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1. 企業主導型保育施設とは?

企業主導型保育施設とは、内閣府が推進する「企業主導型保育事業」に基づいて設置された保育園のことです。待機児童の解消と、仕事と子育ての両立を支援することを目的として、2016年にスタートしました。

通常、保育園は自治体が認可を行う「認可保育園」と、それ以外の「認可外保育施設」に大別されます。企業主導型保育施設は、法律上の分類としては「認可外保育施設」に該当しますが、国(こども家庭庁など関連機関)から認可保育園と同等の助成金を受け取って運営されているのが大きな特徴です。

企業主導型保育施設には、大きく分けて「従業員枠」と「地域枠」の2つの利用枠があります。

  • 従業員枠:その保育園を設置している企業、または共同利用の契約を結んでいる企業の従業員の子どもが利用できる枠です。
  • 地域枠:設置企業に勤めていなくても、地域に住んでいる一般の家庭の子どもが利用できる枠です。(※地域枠の割合は定員の50%以下と定められています)

このように、会社が自社の従業員のために作った保育園であっても、地域住民が利用できる仕組みが整えられており、地域の待機児童解消にも貢献しています。

2. 【比較表】企業主導型保育施設と認可保育園・認可外保育園の違い

企業主導型保育施設は、認可保育園や一般的な認可外保育園とどう違うのでしょうか。ここでは、入園の申し込み方法や保育料、設置基準などの違いを表で分かりやすく比較します。

比較項目企業主導型保育施設認可保育園認可外保育園(一般的)
管轄内閣府(こども家庭庁)厚生労働省(市区町村)厚生労働省(都道府県等)
法律上の位置づけ認可外保育施設認可保育施設認可外保育施設
申込先・契約施設と直接契約自治体(市区町村)施設と直接契約
利用条件親の就労証明などが必要(※枠により異なる)自治体が定める「保育の必要性」の認定が必要施設により異なる(就労条件なしの園も多い)
保育料施設が独自に設定(認可保育園と同等水準が多い)世帯所得(住民税額)に応じて自治体が決定施設が独自に設定(高額になる傾向がある)
保育従事者の資格半数以上が保育士資格を保有していること原則全員が保育士資格を保有していること3分の1以上が保育士または看護師資格を保有
設備基準認可保育園に準じた一定の基準あり(柔軟な設置が可能)国が定める厳格な基準あり(園庭の確保など)国や自治体が定める認可外の基準に準拠

企業主導型保育施設は「認可外」に分類されますが、一般的な認可外保育園とは異なり、国から助成金を受けているため、認可保育園と同等の手頃な保育料で利用できるのが大きな魅力です。また、自治体を通さずに施設と直接契約できるため、手続きがスピーディーという特徴があります。

3. 保護者から見た企業主導型保育施設のメリット

保護者が企業主導型保育施設を利用する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。主な魅力について解説します。

多様な働き方・柔軟な保育時間に対応できる

認可保育園の場合、開所時間や保育時間が画一的になりがちですが、企業主導型保育施設は企業のニーズに合わせて作られているため、柔軟な対応が可能です。例えば、夜間や休日、シフト制の勤務に合わせて保育を提供している園や、短時間勤務の従業員向けに週2〜3日の利用を可能にしている園もあります。医療法人や介護施設が設置している園では、夜勤対応の24時間保育を行っているケースも珍しくありません。

パートや非正規雇用でも利用しやすい

認可保育園に入園するためには、自治体が行う利用調整(ポイント制など)をクリアする必要があります。そのため、フルタイム勤務の正社員が優先されやすく、パートタイムや時短勤務、求職中の方は入園が難しい傾向にあります。しかし、企業主導型保育施設は「従業員の多様な働き方を支援する」という目的があるため、パートや派遣社員、契約社員であっても利用しやすい環境が整っています。

自治体を通さず直接契約ができる

認可保育園の場合、入園の申し込みは市区町村の窓口で行い、複雑な書類選考や結果待ちの期間が必要です。一方、企業主導型保育施設は、保護者と施設が直接契約を結びます。自治体の利用調整(選考)を経る必要がないため、定員に空きがあれば年度の途中でもすぐに入園手続きを進めることができ、スムーズに職場復帰を果たせます。

4. 保護者から見た企業主導型保育施設のデメリット

メリットが多い一方で、保護者目線で知っておくべきデメリットや注意点も存在します。入園を検討する際は、以下の点も確認しておきましょう。

園庭がないなど設備面での制限がある場合も

企業主導型保育施設は、オフィスビルの一室や商業施設内、病院の敷地内などに設置されることが多くあります。そのため、認可保育園のように広々とした園庭を備えていない施設も少なくありません。園庭がない場合は、近隣の公園まで散歩に出かけて外遊びの時間を確保するなどの工夫がなされていますが、のびのびと走り回れる環境を重視する保護者にとっては、少し物足りなく感じる可能性があります。

保育士の配置基準が認可保育園とは異なる

認可保育園では、原則として保育に従事する職員全員が保育士資格を持っている必要があります。しかし、企業主導型保育施設では、保育スタッフの「半数以上」が保育士資格を持っていれば運営が可能とされています。残りの半数は、自治体が実施する子育て支援員研修の修了者などで構成されます。もちろん、一定の研修を受けたスタッフが配置されているため安全性は保たれていますが、有資格者の割合を気にする方にとっては不安材料になるかもしれません。

企業が撤退・倒産するリスク

企業主導型保育施設は企業が主体となって運営しているため、万が一その企業が倒産したり、保育事業から撤退したりした場合、園が閉鎖されてしまうリスクがあります。過去には、運営企業の経営悪化により突然閉園となり、保護者が新たな預け先探しに奔走するケースも報道されました。運営母体の経営が安定しているかどうかは、見学時などに確認しておきたいポイントです。

5. 企業が企業主導型保育施設を導入するメリット

次に、保育園を設置・運営する「企業側」のメリットについて解説します。福利厚生の一環として導入する企業が増えているのには、明確な理由があります。

優秀な人材の確保と離職防止(リテンション)

最も大きなメリットは、従業員の採用力の強化と離職防止です。「自社の保育園がある」という事実は、子育て中の求職者にとって非常に魅力的なアピールポイントとなります。また、出産や育児を機に優秀な従業員が離職してしまうのを防ぎ、スムーズな職場復帰を促すことができます。女性の活躍推進や、ワークライフバランスを重視する企業としてのブランドイメージ向上にも直結します。

国からの手厚い助成金による財政支援

企業が単独で認可外の事業所内保育所を立ち上げようとすると、莫大なコストがかかります。しかし、企業主導型保育事業の認定を受ければ、施設整備費(建設費や改修費)および運営費に対して、認可保育園と同等水準の多額の助成金が支給されます。これにより、初期費用やランニングコストを大幅に抑えつつ、質の高い保育環境を構築することが可能になります。

複数の企業で共同利用が可能

「自社だけで保育園を運営するほど従業員数が多くない」という場合でも、複数の企業が共同で保育施設を設置・利用することが可能です。近隣の企業同士でコンソーシアムを組んだり、保育事業者に運営を委託したりすることで、コストやリスクを分散させながら従業員に保育枠を提供できます。

6. 企業が導入する際のデメリット・注意点

企業にとってメリットが大きい制度ですが、安易な導入は禁物です。以下のようなデメリットや課題も事前に把握しておく必要があります。

設立・運営の負担と煩雑な事務作業

保育園の設立には、物件探しから内装工事、備品の調達、助成金の申請など、多くの時間と労力がかかります。また、運営開始後も、国(関連機関)への定期的な報告や監査への対応、助成金の請求業務など、非常に煩雑な事務作業が発生します。保育事業のノウハウがない企業が自社単独ですべてを行うのは困難なため、実績のある保育運営会社に業務委託(アウトソーシング)するケースが一般的です。

保育士の確保が難しい

全国的な保育士不足が社会問題化している中、自社の保育園で働く保育士を安定して採用し、定着させることは容易ではありません。保育士が不足すれば、規定の配置基準を満たせず、受け入れ人数を制限したり、最悪の場合は助成金の返還や休園に追い込まれたりするリスクがあります。保育士にとって働きやすい待遇や環境を整えることが、施設運営の生命線となります。

トラブルや事故の責任を負うリスク

子どもを預かる以上、ケガや事故、アレルギー対応などの重大なリスクが常に伴います。万が一、保育中に事故が発生した場合、設置者である企業は重い責任を問われることになります。安全管理体制の徹底や、保護者とのコミュニケーション、適切な損害賠償保険への加入など、徹底したリスクマネジメントが不可欠です。

7. 企業主導型保育施設に向いている人・企業

ここまでのメリット・デメリットを踏まえ、企業主導型保育施設がどのような保護者や企業におすすめなのかをまとめます。

【こんな保護者におすすめ】

  • シフト制、夜勤、土日出勤など、不規則な勤務形態で働いている方
  • パートタイムや時短勤務などで、認可保育園の入園審査(点数)で不利になりやすい方
  • 年度の途中で育休から復帰したい方、すぐに預け先を見つけたい方
  • 会社の近くに子どもを預けて、一緒に通勤したい方

【こんな企業におすすめ】

  • 従業員の産休・育休からの復帰率を向上させたい企業
  • 女性従業員が多く、子育て支援を強化して定着率を高めたい企業
  • 病院、介護施設、コールセンターなど、夜間や休日の勤務シフトが必須の企業
  • 他社との差別化を図り、優秀な人材(特に若手〜中堅層)を採用したい企業

8. まとめ:多様な働き方を支える企業主導型保育施設

企業主導型保育施設は、国からの手厚い助成金を活用し、企業が従業員や地域のために柔軟に運営できる新しいスタイルの保育園です。

保護者にとっては「手頃な保育料で多様な働き方に対応してくれる」「直接契約で入園しやすい」といった大きなメリットがあり、現代の保活において非常に有力な選択肢となります。また、企業にとっても、人材の確保や離職防止、従業員満足度の向上など、経営上の大きなリターンが期待できる制度です。

一方で、園庭の有無といった設備面や、保育スタッフの資格保有率、企業が運営することに伴うリスクなど、認可保育園とは異なる点も存在します。保護者の方は見学を通じて園の雰囲気や安全管理体制をしっかりと確認すること、企業側は専門家のサポートを得ながら慎重に検討・準備を進めることが成功の鍵となります。

「会社がつくる保育園」は、これからも私たちの多様な働き方と豊かな子育てを支える重要なインフラとして、さらに活用されていくことでしょう。自社のライフスタイルや経営戦略に合わせて、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

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