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【2026年最新】乳児院とは?対象年齢・仕事内容・給与・働く方法まで徹底解説!

【2026年最新】乳児院とは?対象年齢・仕事内容・給与・働く方法まで徹底解説!

乳児院は、様々な事情により家庭での養育が困難な赤ちゃんや幼児を預かり、24時間態勢で養育・保護を行う専門施設です。児童福祉法に基づく児童福祉施設の一つであり、子どもたちの命と心を守る重要な役割を担っています。

「乳児院と保育園・児童養護施設の違いは何?」「どんな資格があれば働けるの?」「実際の給与や勤務形態は?」といった疑問を持つ方に向けて、本記事では乳児院の基本概要から具体的な仕事内容、データで見る施設の実態、採用・就職方法までを分かりやすく網羅して解説します。

1. 乳児院の概要と設置目的

乳児院とは、児童福祉法第37条に規定されている児童福祉施設です。保護者の病気、出産、経済的困窮、離婚、あるいは虐待や育児放棄(ネグレクト)など、様々な理由で家庭で生活することができない乳幼児を預かり、養育を行うことを目的としています。

単に子どもを預かって生活の世話をするだけでなく、子どもの心身の発育を支援する心理的ケアや、保護者に対する家庭環境の調整・養育支援、退院後のアフターケアまで多角的な役割を果たしています。

全施設で24時間365日の養育体制が敷かれており、医師、看護師、保育士、児童指導員、個別指導等担当職員、心理療法担当職員など、多様な専門職が連携して子どもたちの健やかな成長を支えています。

2. 乳児院の対象年齢と入所理由(データ解説)

乳児院の利用対象や入所期間、子どもたちが抱える背景について、厚生労働省の統計データをもとに詳しく解説します。

対象年齢と入所期間

原則として、乳児院の対象年齢は「原則0歳〜2歳未満(3歳未満)」です。ただし、特別な事情がある場合には、必要に応じて就学前(小学校入学前)まで期間を延長して養育を続ける措置が取られます。

項目詳細
原則の対象年齢0歳(新生児含む)〜2歳未満(満3歳に達するまで)
特例による対象年齢必要があると認められる場合、就学前(6歳に達する年度末)まで延長可能
平均在所期間約1.3年〜1.5年(家庭復帰や里親委託等により変動)

主な入所理由の背景データ

厚生労働省「児童養護施設等在籍児童等調査」などの統計によると、乳児院に入所する子どもたちの主な背景として「保護者の精神疾患や疾患」「ネグレクトや虐待」「未婚・経済的困窮」などが挙げられます。

特に近年では、保護者のメンタルヘルスの問題や児童虐待に関連する入所割合が増加傾向にあり、施設における専門的な医療・心理的ケアの重要性が増しています。

主な入所理由割合の目安主な要因・詳細
保護者の精神疾患・病気約30%〜35%母親の産後うつ、統合失調症、入院治療など
虐待・ネグレクト約25%〜30%身体的虐待、ネグレクト(養育放棄)、情緒的虐待
未婚・放任・未熟養育約15%〜20%予期せぬ妊娠、若年出産、育児スキルの不足
経済的困窮・生活困窮約10%〜15%住居喪失、単身親世帯の生活破綻
その他(受刑・行方不明など)約5%〜10%父母の拘禁、不詳、死亡など

※厚生労働省の児童福祉施策関連調査データを基にした推計構成比です。

3. 乳児院・保育園・児童養護施設・里親制度の違い

乳児院は他の福祉施設や制度と混同されがちです。それぞれの違いを整理して正しく理解しておきましょう。

保育園との違い

保育園(保育所)は、保護者が働いている時間帯や病気の際などに「昼間の時間帯を中心に子どもを預かる福祉施設」です。保護者の親権や養育権のもとで通園します。

一方、乳児院は家庭で生活できない子どもが「24時間365日暮らす住まい」であり、生活全般のケアを行います。

児童養護施設との違い

対象年齢とケアの対象が大きく異なります。乳児院は0歳〜2歳未満を中心に養育しますが、児童養護施設は主に2歳または3歳から18歳未満(状況により22歳到達後の最初の3月31日まで)の子どもを対象としています。乳児院で2歳に達した子どもが家庭復帰できない場合、児童養護施設へ措置変更(転院)されるケースも多く見られます。

里親制度との違い

里親制度は、自治体から委託を受けた「個人の家庭環境」のなかで子どもを育てる制度です。乳児院は「施設という組織・専門スタッフの集団」で子どもをケアする形態をとります。現在、国の方針(社会的養育の推進)として、できる限り家庭に近い環境(里親・特別養子縁組)で育てる取り組みが進められており、乳児院も里親委託に向けたトレーニングの場としての機能を深めています。

施設・制度名主な対象年齢預かり形態目的・特徴
乳児院0歳〜2歳未満(最大6歳まで)24時間・住み込み型家庭養育が困難な乳幼児の全般的保護・養成
保育園0歳〜就学前日中のみ(日帰り)働く保護者等に代わる日中の保育
児童養護施設2・3歳〜18歳未満24時間・住み込み型家庭養育が困難な子ども・少年の自立支援
里親制度0歳〜18歳未満家庭環境での生活個人の家庭に委託して行うアットホームな養育

4. 乳児院での主な仕事内容と1日のスケジュール

乳児院での業務は、子どもたちの生活基盤そのものを創り出すことです。適切なアタッチメント(愛着関係)を形成しながら、24時間体制で安心・安全な生活を提供します。

日常的な基本養育業務

  • 授乳・食事介助:月齢に応じた粉ミルクの調乳、離乳食の介助、アレルギー対応。
  • 沐浴・入浴指導:赤ちゃんの衛生管理、皮膚トラブルのチェックとスキンケア。
  • 排泄ケア・着替え:オムツ替え、トイレトレーニング、清潔な衣服の保持。
  • 睡眠・健康管理:SIDS(乳幼児突然死症候群)防止のための定期的なチェック、検温。
  • 発達支援・遊び:絵本の読み聞かせ、散歩、屋内遊具での発達に合わせた運動刺激。
  • 記録・事務作業:連絡帳や養育記録の記載、成長発達ログの記録。

専門的な家庭支援・保護者ケア

乳児院の仕事は、子どものケアにとどまりません。子どもが将来的に実家庭へ戻れるよう、面会に来る保護者への育児指導やカウンセリング、児童相談所や行政機関とのケース会議など、家庭復帰に向けたトータルサポートを行います。

職員の1日のスケジュール例(日勤・夜勤)

乳児院ではシフト制(交替制勤務)で24時間をカバーします。

【日勤シフトの例(8:30〜17:30)】

  • 08:30 出勤・夜勤からの引き継ぎ、申し送り確認
  • 09:00 朝の検温、オムツ替え、室内遊び・散歩
  • 11:00 離乳食・昼食の介助、歯みがき
  • 12:30 午睡(お昼寝)の実施、SIDSチェック(5分〜10分置き)
  • 13:00 連絡帳記入、個別サポート計画の作成、ケース会議
  • 15:00 おやつ、授乳、オムツ替え、室内遊び
  • 16:30 夕方の検温、遅番・夜勤職員への引き継ぎ・申し送り
  • 17:30 業務終了・退勤

【夜勤シフトの例(16:30〜翌9:30)】

  • 16:30 出勤・日勤からの引き継ぎ
  • 17:30 夕食・離乳食介助
  • 18:30 入浴・沐浴介助、着替え
  • 20:00 消灯・寝かしつけ
  • 21:00〜翌06:00 巡回・SIDSチェック・調乳・夜泣き対応・事務作業・仮眠(交互)
  • 07:00 起床介助、検温、朝食・授乳介助
  • 08:30 日勤職員へ引き継ぎ・申し送り
  • 09:30 退勤

5. 乳児院で働く職種と必要な資格

乳児院には、子どもたちの健全な育成と医療的・心理的サポートを実現するために、専門性の高い多職種が配置されています。

1. 保育士

乳児院の中で最も配置人数の多い中心的な職種です。子どもたちの授乳、食事、睡眠、遊びなど、生活全般の養育と愛着形成を担当します。

  • 必要な資格:保育士資格

2. 看護師・保健師

新生児や医療的ケアが必要な子ども、体調を崩しやすい乳幼児の健康管理や病気の予防・手当てを担当します。

  • 必要な資格:看護師資格、准看護師資格、または保健師資格

3. 児童指導員

子どもの生活指導や社会性の育成、保護者との調整作業などを担います。

  • 必要な資格:児童指導員任用資格(社会福祉士、精神保健福祉士、教員免許、大学の心理学・社会学・教育学科卒業など)

4. 心理療法担当職員

トラウマや心理的課題を抱える子どもへのプレイセラピー(遊戯療法)やカウンセリング、保護者に対するメンタルケアを行います。

  • 必要な資格:公認心理師、臨床心理士、大学で心理学を修了した者など

5. その他の専門職

  • 個別非行・家庭支援専門相談員:家庭環境の調整や児童相談所との連携を実施。
  • 栄養士・調理員:子どもの離乳食や成長に応じた献立作成・調理を担当。
  • 医師(嘱託医):定期的な健康診断や緊急時の対応業務。

6. データで見る乳児院の給与・勤務体系・待遇

乳児院への就職や転職を検討する際、気になる給与水準や勤務環境についてのデータをまとめました。

平均年収・月収データ

厚生労働省の各種賃金調査や福祉施設関連の求人統計によると、乳児院で働く主な職種の平均給与は以下の水準となっています。夜勤手当や各種手当が含まれるため、一般的な民間保育園と比較してやや高め〜同等水準になるケースが多いです。

職種平均月収(基本給+手当)推定平均年収特記事項
保育士(正規雇用)24万〜30万円350万〜450万円夜勤手当(1回4,000〜8,000円)含む
看護師(正規雇用)28万〜35万円420万〜520万円医療手当・夜勤手当・賞与含む
児童指導員(正規雇用)23万〜29万円340万〜430万円資格手当や宿直手当含む

※地域、勤務形態、勤続年数、運営母体(公営・社会福祉法人など)により金額は変動します。

勤務体系と年間休日

24時間365日運営のため、シフト制勤務が基本です。

  • シフト区分:早番、日勤、遅番、夜勤(または宿直)の3〜4交替制。
  • 年間休日:108日〜120日前後(シフトによる週休2日制、シフトのやりくりで連休取得も可能)。
  • 夜勤回数:月に4回〜6回程度が一般的。

7. 乳児院で働くメリット・やりがい・大変なこと

現場で実際に働く職員の声をもとに、乳児院勤務ならではのやりがいと苦労するポイントを解説します。

やりがい・メリット

  1. 赤ちゃんの劇的な成長を一番近くで見守れる寝返り、ハイハイ、初めて言葉を発する瞬間など、子どもの成長の貴重なステップに毎日立ち会うことができます。
  2. 深い愛着関係(アタッチメント)を築ける集団保育の保育園と比べ、少人数グループでの密密な養育(小規模グループケア)が進んでいるため、一人の子どもと深く向き合うことができます。
  3. 医療・福祉・心理の幅広い知識が身につく看護師や心理士などの他職種とチームで仕事をするため、子どもの発達やケアに関する多角的な専門スキルが磨かれます。

大変なこと・苦労

  1. 体力的負荷(夜勤・抱っこ)夜間の授乳や夜泣き対応、長時間の抱っこなどによる腰痛や体力的な疲労管理が必要です。
  2. 子どもとの分離(家庭復帰・施設移動)の寂しさ深い愛情を注いで育てた子どもが、家庭復帰や里親委託、児童養護施設へ移る際のお別れは、精神的な切なさや寂しさを伴います。
  3. 保護者とのコミュニケーションの難しさ複雑な家庭事情を抱える保護者も多く、慎重かつ専門的な傾聴・支援の関わりが求められます。

8. 乳児院で働くための方法と求人の探し方

乳児院で働きたい場合、具体的な就職活動の手順と押さえておくべきポイントを知っておくことが大切です。

1. 必要な資格の取得

まずは保育士、看護師、社会福祉士などの国家資格を取得します。新卒の方は指定の大学・短大・専門学校を卒業するルートが一般的です。社会人からの転職の場合は、通信制学校の利用や国家試験への合格を目指します。

2. 求人情報の収集手順

乳児院は公設公営や社会福祉法人が運営する施設が多いため、一般的な保育園求人サイトに載っていないケースもあります。以下の手段を組み合わせて探すのが効率的です。

  • 福祉専門の求人サイト・転職エージェントの利用「社会的養護」「乳児院」に特化した求人フィルターを持つ福祉専門エージェントに登録する。
  • 全国乳児福祉協議会のホームページ確認全国の乳児院一覧や採用情報リンクが掲載されています。
  • 各施設・社会福祉法人の公式サイトを直接チェック働きたい地域の乳児院の採用ページを定期的に確認し、自主応募や施設見学の申し込みを行います。
  • 自治体の公務員試験(公営乳児院の場合)市立・府立などの公営施設を目指す場合は、自治体の保育士・看護師採用試験を受験します。

9. この記事のポイント

最後に、乳児院に関する重要ポイントをまとめます。

  • 乳児院の役割:保護者の病気やネグレクト・虐待などの理由で家庭で暮らせない0〜2歳未満(最大6歳)の乳幼児を24時間体制で養育・保護する児童福祉施設。
  • 保育園との違い:日中の保育を行う保育園に対し、乳児院は生活の拠点(住まい)として全般的な生活ケアと家庭復帰支援を実施。
  • 働く職種と資格:主に保育士、看護師、児童指導員、心理療法担当職員などがチームで勤務。
  • 勤務形態・給与:24時間365日運営のためシフト制(夜勤あり)。平均年収は350万〜450万円程度で夜勤手当が付与される。
  • 最大のやりがい:少人数ケアで赤ちゃん一人ひとりと深い愛着関係を築き、その成長を最前線で支えられること。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

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