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保育士の勤務時間・シフトの実態!残業や休日、休憩をデータで徹底解説

保育士の勤務時間・シフトの実態!残業や休日、休憩をデータで徹底解説

保育士への就職や転職を考える際、「実際の勤務時間はどのくらい?」「シフト制の働き方や残業の実態はどうなっているの?」と疑問に思う方は多いでしょう。子どもの命を預かる責任ある仕事である一方、事務作業や行事の準備などに追われ、労働時間が不規則になりやすいイメージがあるかもしれません。

本記事では、厚生労働省の最新データをもとに、保育士の平均勤務時間、シフト制(早番・中番・遅番)のスケジュール、休憩時間、そして気になる残業や休日の実態について徹底解説します。

これから保育士を目指す方はもちろん、現在の職場の労働環境を平均と比較したい現役保育士の方も、ぜひ参考にしてください。

1. 保育士の平均的な勤務時間とスケジュール

保育園は一般的なオフィスワークとは異なり、開所時間が長いため、勤務時間にはさまざまな工夫が凝らされています。まずは、基本的な労働時間と働き方の仕組みについて解説します。

1日の労働時間と月間の所定労働時間

保育士の勤務時間は、原則として労働基準法に則り「1日8時間・週40時間」が基本です。ここに1時間の休憩が加わり、拘束時間は1日9時間となるのが一般的です。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」などのデータによると、常勤保育士の1ヶ月あたりの所定内実労働時間(超過勤務を含まない勤務時間)は約162時間〜167時間で推移しています。

1ヶ月の出勤日数を21〜22日と仮定すると、1日あたりの平均勤務時間は約7時間40分〜8時間となります。これは、一般的なフルタイムの会社員とほぼ同水準の労働時間です。

項目平均的な目安
1日の実労働時間8時間(+休憩1時間で拘束9時間)
1週間の労働時間約40時間
1ヶ月の所定労働時間約162時間〜167時間

変形労働時間制を採用する園も多い

保育園は早朝(7時頃)から夜間(19時〜20時頃)まで開園しているため、全ての時間を同じ人数でカバーすることはできません。そのため、多くの保育園では「1ヶ月単位の変形労働時間制」を採用しています。

これは、1ヶ月を通算して週平均の労働時間が40時間以内に収まっていれば、特定の日や週に8時間・40時間を超えて労働させることができる制度です。「今日は行事の準備で10時間勤務する代わりに、明日は6時間で退勤する」といった柔軟な働き方が可能になります。

2. 保育士のシフト制(早番・中番・遅番)の基本と具体例

開所時間が長い保育園において、保育士の働き方の基本となるのが「シフト制」です。一般的には「早番」「中番」「遅番」の3つのシフトを組み合わせてローテーションを回します。

各シフトの勤務時間と主な業務内容

それぞれのシフトの典型的な時間帯と、任される主な業務内容を以下の表にまとめました。なお、実際の時間は園の開所時間によって異なります。

シフト時間帯の例主な業務内容のイメージ
早番7:00〜16:00開園準備(換気、掃除)、早朝保育の受け入れ、保護者からの連絡事項の確認、自由遊びの見守り
中番8:30〜17:30クラスの主活動の進行(お散歩、製作など)、給食の介助、午睡(お昼寝)の寝かしつけ、おやつの準備
遅番10:00〜19:00夕方の合同保育(異年齢保育)の見守り、保護者への引き渡しと今日の様子の報告、延長保育の対応、閉園作業(戸締り、清掃)

シフトは基本的に前月の半ばから下旬にかけて組まれます。希望休を提出できる園が多いですが、行事の前や職員の欠員状況によっては、希望通りのシフトにならないこともあります。

固定時間制や時短勤務の働き方もある

近年では、多様な働き方を推進するため「固定時間制」を導入する園も増えています。

「9:00〜17:00のみ」といったように勤務時間を固定して働く方法で、子育てや介護と両立したい保育士にとって非常に働きやすい制度です。また、1日6時間程度の「短時間勤務制度(時短勤務)」を利用して働く正規職員も増加傾向にあり、ワークライフバランスを保ちやすい環境づくりが進められています。

3. 保育士の休憩時間は取れない?実態と法律の基準

「保育士は休憩が取れない」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。ここでは、法律上のルールと保育現場のリアルな実態を解説します。

労働基準法における休憩時間のルール

労働基準法では、労働時間に応じて付与すべき休憩時間が明確に定められています。

  • 労働時間が6時間を超え、8時間以下の場合:少なくとも45分
  • 労働時間が8時間を超える場合:少なくとも1時間

多くの保育園では1日の実労働時間が8時間のため、勤務時間中に「1時間」の休憩を取ることが法律で義務付けられています。原則として、休憩時間は労働から完全に解放されていなければなりません。

保育現場のリアル!午睡中の休憩が取りにくい理由

しかし、実際の保育現場では「休憩が十分に取れていない」と悩む保育士が少なくありません。その最大の理由は、保育士の休憩時間が子どもたちの「午睡(お昼寝)の時間」に設定されていることが多いためです。

午睡中は子どもたちが寝ているとはいえ、以下のような業務が発生します。

  • 5分〜10分おきの睡眠チェック(SIDS:乳幼児突然死症候群の予防のため)
  • 連絡帳の記入や日誌の作成
  • 職員会議や行事の打ち合わせ
  • 壁面装飾などの製作準備

子どもと同じ空間にいる限り、何かあればすぐに対応しなければならず、「労働から完全に解放されている」とは言えません。現在ではこの状況を重く見た国や自治体の指導もあり、休憩専用の別室(スタッフルーム)を設け、交代で完全に保育室から離れて休憩を取るように改善を進めている園が増えています。就職先を選ぶ際は、別室で休憩が取れる体制が整っているか確認することが重要です。

4. 保育士の残業時間・持ち帰り残業の実態【最新データ】

保育士の働き方において、最も気になるのが「残業」についてではないでしょうか。公的なデータと、現場のリアルな実態には少し乖離があります。

厚生労働省のデータでは「平均残業時間は月3時間」

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」や「賃金構造基本統計調査」によると、保育士の1ヶ月あたりの平均残業時間(所定外労働時間)は約3時間というデータが公表されています。

全職種の平均残業時間が月13時間程度であることと比較すると、保育士の残業時間は非常に少ないように見えます。1日あたりに換算するとわずか約9分程度です。

データに表れない「サービス残業・持ち帰り業務」のリアル

しかし、この「月3時間」という数字は、あくまでタイムカード等で正式に記録され、残業代が支払われた時間に過ぎません。現場の保育士の感覚としては、「もっと働いている」というのが実情です。

残業が発生する主な理由は以下の通りです。

  • 膨大な事務作業:保育記録、児童票、月案・週案などの指導計画の作成。
  • 行事の準備:運動会、お遊戯会、卒園式などの衣装作りや小道具製作。
  • 人手不足:配置基準ギリギリで運営しており、子どもがいる時間帯に事務作業を行う隙間がない。

子どもたちが降園した後に残って作業をする「サービス残業」や、終わらなかった事務作業や製作物を自宅に持ち帰って作業をする「持ち帰り残業」が常態化している園も、残念ながら一定数存在します。これらは公的なデータには反映されないため、数字と現場の感覚にズレが生じています。

残業を減らすための国の取り組みとICT化

こうした保育士の過重労働を防ぐため、近年は業界全体で働き方改革が進んでいます。

特に効果を上げているのが、保育システムの「ICT化」です。出退勤管理はもちろん、これまで手書きだった連絡帳のアプリ化、指導計画のフォーマット化、写真販売のオンライン化などにより、事務作業の時間が大幅に削減されています。

また、国も配置基準を見直し(4〜5歳児の配置を30対1から25対1へ改善するなど)、保育士1人あたりの負担軽減を図っています。転職の際は「ICTを導入しているか」「行事を簡素化しているか」をチェックすることが、残業の少ない園を見極めるポイントです。

5. 保育士の休日・休暇(年間休日数とシフト事情)

心身ともに健康に働き続けるためには、しっかりとお休みを取れる環境が不可欠です。保育士の休日事情についても確認しておきましょう。

保育士の年間休日数は平均110〜120日程度

保育士の年間休日数は、勤務先の規定により異なりますが、概ね110日〜120日程度が平均的です。

年間休日数の目安特徴・働き方のイメージ
105日〜110日週休2日制(月1〜2回の土曜出勤の振替休日がない場合など)。少し休みが少ない印象。
110日〜115日保育業界では標準的。土曜出勤の振替休日が取れる園が多い。
120日以上完全週休2日制(土日祝休み相当)。年末年始休暇や夏季休暇もしっかり取れる好待遇。

労働基準法では最低年間休日数が105日と定められていますが、最近は人材定着のために年間休日120日以上を掲げる私立保育園や企業主導型保育園も増えてきました。

土日祝日の休みとシフト制の関係

認可保育園の場合、日曜日と祝日は休園となるため、原則としてお休みです。しかし、土曜日は保護者の就労に合わせて開園している園が大半です。

そのため、保育士は月に1〜2回程度の土曜出勤が発生します。土曜日に出勤した場合、平日に「振替休日」を取得する形になります。

また、有給休暇の取得についても、近年は「働き方改革関連法」により年5日の取得が義務化されたため、シフト調整を通じて計画的に有給を消化する文化が定着しつつあります。複数担任制のクラスや、フリー保育士(クラスを持たない保育士)が多く配置されている園ほど、職員同士でカバーし合えるため、有給休暇が取りやすい傾向にあります。

まとめ:この記事のポイント

保育士の勤務時間やシフト、残業の実態について解説しました。この記事の重要なポイントをまとめます。

  • 勤務時間は1日8時間・週40時間が基本。変形労働時間制を採用する園が多い。
  • シフトは「早番・中番・遅番」が中心。固定時間制や時短勤務を導入する園も増加中。
  • 休憩時間は法律で義務付けられているが、午睡中の対応などで完全に休めないケースもあるため、別室休憩の有無がカギ。
  • 平均残業時間はデータ上「月3時間」だが、持ち帰り残業やサービス残業が隠れている場合があるため要注意。
  • 残業を減らすなら、ICT導入園や保育士の配置人数にゆとりがある園を選ぶべき。
  • 年間休日数は110〜120日が目安。土曜出勤の振替休日や有給が取りやすい園を選ぶとプライベートが充実する。

保育士の労働環境は、国を挙げた処遇改善策により年々良くなっています。しかし、園の方針や経営母体によって働きやすさに大きな差があるのも事実です。就職や転職を検討する際は、表面上の条件だけでなく、ICTの導入状況や休憩・残業の実際の運用ルールなど、リアルな勤務体制をしっかりと確認するようにしましょう。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

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