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【医療・介護業界向け】面接で見抜く!トラブルを起こしやすい人材3つのタイプと選考のポイント

【医療・介護業界向け】面接で見抜く!トラブルを起こしやすい人材3つのタイプと選考のポイント

深刻な人手不足が続く医療・介護業界において、人材の確保は経営上の最重要課題の一つです。しかし、「とにかく人が足りないから」「応募が来たから」という理由で焦って採用を決めてしまうと、入社後に大きなトラブルに発展するケースが後を絶ちません。

現場のチームワークを乱す人材や、患者様・利用者様に対して不適切な対応をとってしまう人材は、周囲の優秀なスタッフのモチベーション低下や離職を引き起こす原因となります。さらに、重大な医療事故や介護事故(インシデント)、クレームへと発展し、施設や法人の社会的信用を失墜させるリスクも孕んでいます。

本記事では、医療機関や介護施設が採用活動において慎重に見極めるべき「トラブルを起こしやすい人材の3つのタイプ」を詳しく解説します。また、面接時にそれらの兆候を見抜くための具体的な選考手法や質問のポイントについても網羅的にまとめました。自社の理念に共感し、長く定着して活躍してくれる人材を採用するための参考にしてください。

なぜ医療・介護業界で「人材の見極め」が特に重要なのか?

他業界と比較しても、医療や介護の現場においては採用時の「人材の見極め」が極めて重要視されます。その背景には、この業界特有の業務環境や、提供するサービスの性質が深く関わっています。

チーム医療・チームケアにおける協調性の絶対性

医療や介護の現場は、決して一人で業務を完結できるものではありません。医師、看護師、介護職、リハビリテーション専門職、ソーシャルワーカーなど、多職種が綿密に連携し合う「チーム医療」「チームケア」が不可欠です。情報の共有漏れや、職種間のコミュニケーション不足は、ダイレクトにサービスの質の低下につながります。

そのため、個人のスキルや経験がどれほど優れていても、協調性に欠ける人材が一人混ざるだけで、チーム全体の機能が不全に陥る危険性があります。情報共有を怠る、他のスタッフの意見を聞き入れないといった態度は、チーム内に不和を生み、結果的に心理的安全性を著しく低下させます。心理的安全性が低い職場では、ミスを隠蔽しやすくなり、重大な事故の引き金となるため非常に危険です。

サービスの質低下と重大な事故(インシデント)のリスク

医療・介護の対象は「人」であり、時には命や人生そのものに深く関わる責任の重い仕事です。ちょっとした不注意や確認不足、あるいは利用者様に対する不適切な言葉遣い・態度が、取り返しのつかない事故やクレームを引き起こす可能性があります。

また、トラブルを起こしやすい人材が現場にいることで、他のスタッフがそのフォローに追われ、本来注力すべきケア業務に支障をきたすという悪循環も生まれます。現場の疲弊は連鎖的な退職を招き、経営基盤そのものを揺るがす事態になりかねません。だからこそ、採用の入り口でしっかりとスクリーニングを行い、施設に悪影響を及ぼすリスクのある人材を未然に防ぐことが求められるのです。

医療・介護現場で要注意!トラブルを起こしやすい人材3つのタイプ

面接などの短い時間で応募者の本質を見抜くことは容易ではありませんが、トラブルを起こす人物には共通する傾向があります。ここでは、特に医療・介護の現場で問題になりやすい3つのタイプについて解説します。

タイプ1:他責思考が強く、自己を正当化する人材

仕事上でミスや問題が発生した際、自分自身の行動を省みるのではなく、常に環境や他人のせいにする「他責思考」が強いタイプです。「前の職場は人間関係が悪かった」「上司の指示が不明確だったから失敗した」など、失敗の責任を自分以外に転嫁しようとする傾向があります。

このタイプが現場に配属されると、ミスを起こしても素直に報告せず、隠蔽したり言い訳を繰り返したりするため、インシデントの発見が遅れる危険性があります。また、周囲のスタッフとの間でも「言った・言わない」のトラブルを頻繁に起こし、チームの信頼関係を破壊します。指導や注意を受けても素直に受け入れず、反発することが多いため、管理職やリーダー層を深く悩ませる存在となります。

タイプ2:コミュニケーションが一方通行で、傾聴力がない人材

医療や介護の現場では、患者様や利用者様の訴えに耳を傾ける「傾聴力」が非常に重要です。しかしこのタイプは、相手の言葉の背景にある感情やニーズをくみ取ろうとせず、自分の意見ややり方を一方的に押し付ける傾向があります。

専門職としてのプライドが高すぎる場合にもこの傾向が見られ、「自分のやり方が一番正しい」と思い込み、施設のルールや新しい方針に従おうとしません。利用者様に対しても、相手のペースを無視した強引な介助を行ったり、認知症の方の訴えを頭ごなしに否定したりすることで、強い不信感を抱かせ、クレームの直接的な原因となります。また、他のスタッフからの引き継ぎ事項を軽視し、独自の判断で行動してしまうため、チームケアの根幹を揺るがす存在です。

タイプ3:感情の起伏が激しく、ストレスコントロールができない人材

医療・介護の仕事は、対人援助職であるため感情労働の側面が強く、常に一定のストレスに晒されます。しかし、このタイプは自身のストレスや感情をうまくコントロールできず、その日の気分によって態度が大きく変わってしまいます。

機嫌が悪い時には、挨拶を無視する、物に八つ当たりをする、きつい言葉遣いで後輩を萎縮させるといった行動をとります。このような態度を取るスタッフが一人でもいると、周囲は常に顔色をうかがいながら仕事をしなければならず、職場全体の空気が非常に悪化します。ひどい場合には、利用者様に対する虐待や、スタッフへのパワーハラスメントに発展するリスクも高く、法人が負う法的・社会的責任という観点からも最も警戒すべきタイプと言えます。

【補足】トラブルを起こしやすい人材3タイプの特徴と面接でのチェックポイント

人材のタイプ現場で引き起こす主なトラブル面接時に見え隠れする兆候・特徴
他責思考・自己正当化型ミスの隠蔽、チーム内での責任のなすりつけ、指導への反発退職理由が常に会社や他人のせい。失敗談を聞かれた際、自分以外の要因を強調する。
一方通行・傾聴力欠如型クレームの発生、独断専行による事故、ルール違反面接官の質問の意図を汲まず自分の話ばかりする。過去の経験や資格をやたらと誇示する。
感情起伏・ストレス型ハラスメントの発生、周囲の士気低下、利用者への不適切対応予定外の質問に対して明らかに動揺したり不機嫌になる。ストレス解消法を具体的に答えられない。

面接・選考でトラブルメーカーを慎重に見極める具体的な実践法

上記のようなトラブルメーカーを未然に防ぐためには、履歴書や職務経歴書の字面だけを追うのではなく、面接の場で一歩踏み込んだ質問を投げかける必要があります。ここでは、具体的な見極めのテクニックを紹介します。

過去の退職理由や失敗経験を深掘りする質問テクニック

応募者の思考の癖やストレス耐性を知るためには、過去の困難な状況をどのように乗り越えてきたかを聞くことが有効です。特に「退職理由」と「仕事での失敗経験」は重要な判断材料となります。

「これまでの仕事で最も大きな失敗は何ですか?また、それをどのように解決しましたか?」という質問に対し、他責思考の強い人は、失敗の状況説明に終始し、誰かのせいであったことを強調しがちです。一方で、自己成長ができる人材は、自分の至らなかった点を客観的に分析し、そこから何を学び、その後の業務にどう活かしたかを論理的に説明することができます。退職理由についても、「なぜそう感じたのか」「自分なりに状況を改善する努力はしたのか」を深掘りすることで、人間関係のトラブルメーカーになりやすいかどうかを見極めることができます。

現場のシチュエーションを想定したケーススタディ質問

医療・介護の実際の現場で起こりうるシチュエーションを提示し、応募者ならどう対応するかを問うことで、コミュニケーション能力や価値観を探ることができます。

例えば、「認知症の利用者様が、夕方になると『家に帰りたい』と強く訴え、不穏になられた場合、あなたならどのように対応しますか?」といった質問です。この際、マニュアル通りの完璧な正解を求めているわけではありません。相手の感情に寄り添う姿勢(傾聴力)があるか、他のスタッフに助けを求める協調性があるか、独自の危険な判断を下さないかを確認します。回答のプロセスを見ることで、入社後の実際の働き方をシミュレーションすることが可能です。

適性検査やリファレンスチェックの導入

面接という限られた時間と空間の中だけでは、応募者も取り繕うことが可能であり、本質を見抜くことには限界があります。客観的なデータとして、性格適性検査ツールを導入することは非常に効果的です。ストレス耐性、協調性、情緒安定性などを数値化することで、面接官の主観や直感に頼らない科学的な見極めが可能になります。

また、近年では前職の上司や同僚に働きぶりをヒアリングする「リファレンスチェック」の導入も広がっています。応募者の同意を得た上で、第三者からの客観的な評価を収集することで、経歴の詐称を防ぎ、面接では見えなかった日常の勤務態度や人間関係の構築スキルを正確に把握することができます。

万が一採用してしまった場合の初期対応とリスクヘッジ

選考をいくら慎重に行っても、見抜けずに採用してしまうリスクはゼロではありません。重要なのは、入社後に違和感を覚えた際の迅速な対応と、法的なトラブルを避けるための制度設計です。

試用期間の厳格な運用と目標設定

日本の労働法制において、一度本採用した従業員を解雇することは極めて困難です。そのため、「試用期間」を有効に活用することが最大のリスクヘッジとなります。試用期間は単なるお試し期間ではなく、「適格性を判断するための期間」であることを就業規則等で明確に定めておく必要があります。

入社時には、業務スキルの習得だけでなく、「挨拶をする」「時間を守る」「報告・連絡・相談を徹底する」といった基本的な勤務態度に関しても具体的な目標を設定します。もし協調性を乱す行動や問題行動が見られた場合には、その都度指導を行い、改善の機会を与えなければなりません。

定期的な面談と記録の保持

問題行動があるスタッフに対しては、放置せずに定期的な面談を実施し、事実関係をヒアリングして指導を行うことが必須です。この際、最も重要なのは「指導の記録を必ず文書として残すこと」です。

いつ、どのような問題行動があり、それに対して施設側がどのような指導を行い、本人がどう答えたのかを詳細に記録(面談記録簿や指導書など)しておきます。万が一、試用期間満了時に本採用を見送る(解雇・退職勧奨を行う)ことになった場合、施設側が誠実に指導を行ったにもかかわらず改善が見られなかったという客観的な証拠がなければ、不当解雇としてトラブルに発展するリスクが高まります。初期段階からの細やかな対応と記録の蓄積が、法人を守る盾となります。

まとめ

医療・介護業界において、質の高いサービスを提供し続けるためには、優秀で協調性のある人材の確保が不可欠です。「人手が足りないから」という焦りによる妥協の採用は、後々取り返しのつかない人間関係のトラブルや重大事故を引き起こし、結果的に多大なコストと労力を奪うことになります。

本記事で紹介した「他責思考」「一方通行なコミュニケーション」「感情起伏の激しさ」といったトラブルメーカーの3つのタイプをしっかりと頭に入れ、面接での深掘り質問や適性検査を活用して、応募者の本質を慎重に見極めることが重要です。採用の入り口を厳格に管理することこそが、既存スタッフが安心して働ける職場環境を守り、ひいては利用者様への良質なケアへとつながるのです。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

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