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妊活と転職はどっちが先?後悔しない選択基準とベストなタイミング・働き方を徹底解説

妊活と転職はどっちが先?後悔しない選択基準とベストなタイミング・働き方を徹底解説

キャリアアップや労働環境の改善を目指す「転職」と、将来の家族計画である「妊活」。どちらも人生における大きなライフイベントであり、「どちらを優先すべきか」「同時に進めても大丈夫なのか」と頭を悩ませる女性は少なくありません。

結論から言うと、「年齢」「現在の職場環境」「経済的な安定性」によって優先すべき順番は人それぞれ異なります。 無計画に両方を同時に進めてしまうと、転職直後の環境変化による強いストレスで体調を崩したり、入社間もない妊娠によって育児休業給付金が受け取れなくなったりと、思わぬリスクを抱える可能性もあります。

本記事では、妊活と転職の順番に迷う方へ向けて、客観的な統計データや制度の仕組み、具体的な判断基準、後悔しないためのタイミングと働き方の選び方を詳しく解説します。自分にとって最適な選択肢を見つけるための参考にしてください。

1. 妊活と転職の同時進行が「リスク高」と言われる3つの理由

「転職活動をしながら妊活も進めれば効率的では?」と考える方もいるかもしれません。しかし、実務面・身体面・制度面の観点から、同時進行には明確なリスクが存在します。

① 新しい環境による強いストレスが妊娠に影響する

転職直後は、新しい仕事のキャッチアップや人間関係の構築など、知らず知らずのうちに大きな精神的・身体的負荷がかかります。厚生労働省の「労働安全衛生調査」等でも、転職後数か月間はストレス度が跳ね上がることが指摘されています。

強いストレスや生活リズムの変化は、ホルモンバランスの乱れや自律神経の不調を引き起こし、周期の乱れなど妊活に直接的な悪影響を与えるケースがあります。

② 入社直後の妊娠は育児休業給付金が出ないリスクがある

最も注意すべきなのが「公的制度の要件」です。原則として育児休業給付金を受給するには「休業開始前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が通算12か月以上あること」が求められます。

さらに、会社の労使協定によっては「入社1年未満の従業員からの育児休業申請を拒否できる」と定められている場合があります。入社してすぐに妊娠・出産となった場合、育休そのものが取得できず退職を余儀なくされたり、無給期間が発生したりするリスクがあります。

③ 職場での信頼関係が構築しにくい

不妊治療のための通院や、妊娠初期のつわりによる体調不良など、妊活・妊娠期には周囲のサポートが不可欠です。しかし、入社したばかりで業務実績や人間関係が十分に築けていない状態では、休暇や業務配慮の相談がしにくく、心理的負担が増大してしまいます。

2. 「妊活優先」vs「転職優先」判断チェックリスト

自分がどちらを優先すべきか迷ったときは、以下の比較表と条件を参考に、現在の状況を整理してみましょう。

妊活優先と転職優先の比較一覧

項目妊活を優先すべきケース転職を優先すべきケース
年齢35歳以上(または妊娠を急ぎたい)20代〜30代前半(時間に比較的余裕がある)
現在の職場人間関係が良好で有休・産休が取りやすい超長時間労働・ハラスメントなどで心身が限界
不妊治療すでに高度生殖医療(体外受受精など)を行っているまだ具体的な治療は始めていない・タイミング法のみ
経済面現職での産休・育休給付金を確実に受け取りたい年収アップや将来のキャリア基盤構築を最優先したい
働き方定時退社可能、またはリモートワークが普及労働環境を変えないと妊活自体を開始できない

「妊活」を優先すべき人の特徴

  • 35歳以上で妊娠を急ぎたい場合:加齢に伴う卵子の質の変化や不妊治療の成功率を考慮すると、時間を優先することが推奨されます。
  • 現職で産休・育休の取得実績が豊富:制度が整っており、有休消化や通院の調整がつきやすい環境であれば、現職にとどまって出産・育休を経るほうがリスクを抑えられます。

「転職」を優先すべき人の特徴

  • 現職のストレスや残業が過剰な場合:心身の健康が害されている状態では、妊活自体が難しくなります。まずは健康的な労働環境を手に入れることが先決です。
  • 年齢的にキャリアの地盤を固めたい場合:20代〜30代前半で、将来の仕事と子育ての両立を見据えて「残業が少なく柔軟な働き方ができる企業」へ先に移る選択が有効です。

3. 【パターン別】後悔しないベストなタイミングとロードマップ

優先順位が決まった後、どのようなスケジュールで行動すべきか、3つの代表的なパターンに分けてロードマップを解説します。

キャリアと妊活:3つのタイミングパターン

パターンA:転職を優先し、入社半年〜1年後に妊活をスタートする

転職後に妊活を始める場合、入社から妊活解禁まで「最低半年〜1年」のバッファーを設けるのが最も安全な設計です。

  • メリット:新しい職場で業務に慣れ、周囲との信頼関係を築いた上で妊娠・出産を迎えられる。入社1年経過後であれば、労使協定による育休除外のリスクも解消される。
  • デメリット:妊活の開始が半年〜1年遅れる。

パターンB:現職で妊活・出産・育休を経てから転職する

現在の職場で産休・育休を取得し、復職後あるいは育休終了のタイミングで転職するルートです。

  • メリット:前職の勤続年数を引き継いで育児休業給付金をフル活用できる。経済的・制度的リスクが最も低い。
  • デメリット:現職の環境(残業や人間関係)に不満がある場合、妊娠期間中もその環境に耐え続ける必要がある。

パターンC:柔軟な働き方ができる企業へ即転職し、早めに妊活へ移行する

フルリモートワークやフレックスタイム制が導入されている企業、または派遣社員・パートなどの働き方に切り替える方法です。

  • メリット:通院や体調管理がしやすく、精神的な余裕を持ちながら妊活を進められる。
  • デメリット:正社員から非正規雇用に変わる場合、世帯年収の増加や長期的なキャリア形成に影響が出ることがある。

4. 妊活・子育てと両立できる優良企業を見極める5つの指標

転職を優先する場合、「次の職場でも妊活や育児がしづらかった」という事態は絶対に避ける必要があります。求人票や企業の公表データから、両立しやすい企業かどうかを見極める指標を確認しましょう。

優良企業を見極めるチェックリスト

  1. 育児休業取得率および復職率の実績 女性の育休取得率だけでなく、「復職率」や「男性の育休取得率」が高い企業は、組織全体で育児に対する理解とフォロー体制が整っている証拠です。
  2. 「くるみん」「エルボシ」認定の有無 厚生労働省が指定する子育てサポート企業(くるみん)や女性活躍推進企業(えるぼし)の認定を受けているかどうかは客観的な指標になります。
  3. 勤務形態の柔軟性(リモートワーク・フレックス制) コアタイムのないフルフレックスやリモートワーク制度があれば、不妊治療の通院や急な体調不良時にも柔軟に対応可能です。
  4. 「女性活躍推進データベース」の開示情報 厚生労働省が運営するデータベースで、企業の平均勤続年数、残業時間、有給消化率などの一次データを確認できます。
  5. 中途採用者の定着率と子育て世代の割合 面接などを通じて「実際に子育てをしながら働いている社員がチーム内にいるか」を確認することが有効です。

5. 知っておくべき公的制度・育休給付金とお金のリスク

妊活と転職の順番を考える上で、絶対に把握しておくべき公的制度とお金のシミュレーションをまとめました。

育児休業給付金の給付額と受給要件

育児休業給付金は、休業前の賃金をベースに算出されます。

  • 支給額の目安
    • 育休開始〜180日目まで:休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 67%
    • 181日目以降:休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 50%
  • 主な受給要件
    • 雇用保険の被保険者であること。
    • 休業開始前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が通算12か月以上あること。
    • 期間雇用(有期契約)の場合、子が1歳6か月になる日までに契約が満了することが明らかでないこと。

不妊治療の保険適用と高額療養費制度

2022年4月より、不妊治療の基本診療(人工授精、体外受精、顕微授精など)が公的医療保険の適用対象となりました。

  • 自己負担額:原則3割負担
  • 年齢・回数制限
    • 体外受精・顕微授精治療開始時に40歳未満:子ども1人につき通算6回まで
    • 40歳以上43歳未満:子ども1人につき通算3回まで
  • 高額療養費制度: 1か月の医療費窓口支払いが自己負担限度額を超えた場合、超えた分が支給されるため、毎月の医療費負担の上限を抑えることができます。

転職にともなう社会保険の切れ目に注意

転職時に無職期間が発生すると、健康保険や年金の種別変更手続きが必要になります。妊娠中の場合、健診費用や突然の不調による医療費が発生する可能性があるため、健康保険の空床期間を作らないよう退職日と入社日の設定に注意してください。

6. 面接で「妊活・妊娠の予定」を聞かれたときの正しい対応法

転職活動の際、「面接で妊娠や結婚の予定を聞かれたらどう答えるべきか」と悩む求職者は非常に多いです。

法律上の前提:家族計画に関する質問は不適切

厚生労働省の指針(公正な採用選考の基本)において、面接で「結婚・妊娠の予定」や「妊活の状況」を尋ねることは、業務適性とは関係のない個人的な事柄への介入として「不適切な質問(配慮すべき事項)」とされています。

実際の面接でのおすすめ回答フレーズ

もし面接官から「今後のライフプラン」や「結婚・出産のご予定」について質問された場合は、嘘をつく必要はありませんが、仕事への意欲を軸に回答するのがスマートです。

【回答例】 「将来的にライフイベントを迎える可能性はございますが、現時点では御社での業務に一刻も早く慣れ、成果を出すことを最優先に考えております。もし将来的に環境の変化があった際も、制度を活用しながら長く貢献し続けたいと考えております。」

「今すぐ妊娠を予定している」と過剰に主張する必要はなく、「長期的に活躍したい」という意欲を伝えることで、面接官に安心感を与えることができます。

7. まとめ:自分のライフプランに合わせた決断を

妊活と転職の優先順位に、全員に当てはまる「唯一の正解」はありません。

  • 年齢的余裕がなく、現職の環境が整っているなら ➔ 「妊活優先」で現職での出産・育休を目指す
  • 現職のストレスが限界で、労働環境を変えたいなら ➔ 「転職優先」で環境を整え、入社後半年〜1年空けて妊活に入る
  • どちらも諦めたくないなら ➔ 柔軟な働き方ができる企業への転職を先に行い、身体的・精神的負担を減らした状態で進める

人生の選択肢で後悔しないためには、「自分が何を最も大切にしたいか」を整理し、制度やお金のリスクを正しく把握することが第一歩です。無理のないロードマップを描き、自分にとって最適な働き方と家族計画を選択してください。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

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