ジョブジョブ 転職ノウハウ

【2026年最新版】言語聴覚士の給料・年収相場を徹底解説!初任給や手取り、年代別推移まで

言語聴覚士の給料・年収相場を徹底解説!初任給や手取り、年代別推移まで

言語聴覚士(ST)を目指している方や、現在言語聴覚士として働いており転職やキャリアアップを検討している方にとって、最も気になる条件の一つが「給料・年収」ではないでしょうか。

高齢化社会の進行にともない、嚥下(えんげ)障害や言語障害をサポートする言語聴覚士の需要は年々高まっています。しかし、「実際のところどのくらい稼げるのか」「経験を積むとどれくらい給料が上がるのか」といった具体的なお金の事情については、意外と知られていないことも少なくありません。

この記事では、厚生労働省などが公表している最新の各種データをもとに、言語聴覚士の平均年収、月収、ボーナス額、さらには初任給や年代別の給料推移までを徹底的に解説します。額面の金額だけでなく、実際に手元に残る「手取り額」の目安や、今後給料をアップさせるための実践的な方法についても詳しく掘り下げています。

これから言語聴覚士としてのキャリアを描くうえで、ぜひ本記事のデータを参考にしてみてください。

1. 言語聴覚士の平均給料・年収はいくら?

言語聴覚士の給与水準は、医療・福祉業界のなかでも比較的安定している傾向にあります。厚生労働省が実施している最新の賃金構造基本統計調査等のデータ をもとに、言語聴覚士の平均的な収入を紐解いていきましょう。

調査結果によれば、言語聴覚士(理学療法士・作業療法士などのリハビリテーション職種を含む合算データ)の平均年収は、全国平均でおよそ443万6,000円となっています。この金額は、各種手当を含めた毎月の給与と、夏・冬に支給されるボーナス(賞与)を合計した額面の金額です。

具体的な内訳を見ると、平均月収(きまって支給される現金給与額)は約30万9,900円です。これに加えて、年間のボーナス等の特別給与額が約71万7,200円支給される計算となります。毎月30万円以上の額面収入があり、年間でまとまった賞与が得られるため、極端に給与が低い職種ではありません。

ただし、注意しておきたいのは「額面」と「手取り」の違いです。額面で約31万円の月収があったとしても、そこから健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料といった社会保険料にくわえ、所得税や住民税などの税金が差し引かれます。扶養家族の有無や前年度の所得によって変動はありますが、一般的に手取り額は額面の約75%〜80%程度になると言われています。

したがって、月給30万9,900円の場合、手元に振り込まれる実際の手取り額はおよそ24万円〜25万円程度になる計算です。毎月の生活費や家賃、将来への貯蓄などを計画する際は、この手取り額をベースにして考えることが非常に重要です。

2. 言語聴覚士の初任給と新卒1年目の手取り相場

言語聴覚士の国家試験に合格し、晴れて医療機関や福祉施設へ就職したばかりの新卒1年目は、どの程度の給料をもらえるのでしょうか。

公的な調査データによると、言語聴覚士の初任給(20〜24歳・経験年数0年)の平均額は、およそ24万0,000円となっています。この初任給は、基本給にくわえて、専門職としての資格手当や、勤務先によっては住宅手当などが含まれた金額です。

新卒入社直後の月給24万円に対する手取り額は、社会保険料や所得税が引かれることでおよそ19万円前後となります。新社会人としては一般的な水準と言えますが、一人暮らしを始める場合などは家賃や生活費のやりくりをしっかり考える必要があります。

また、新卒1年目の年収については注意が必要です。入社した最初の年は、夏のボーナスが寸志程度(数万円)であったり、支給されなかったりするケースがほとんどです。冬のボーナスから満額支給となることが多いため、1年目の賞与額は平均して4万円〜5万円程度にとどまるデータが出ています。その結果、新卒1年目の推定年収は約292万円となります。

2年目以降は、年間を通してボーナスが支給されるようになり、基本給の定期昇給も反映されるため、年収は300万円台半ばへと大きくジャンプアップする傾向があります。初年度の給料が少し物足りないと感じても、長く続けることで着実に収入は上がっていくため、まずは現場での経験をしっかりと積むことが大切です。

3. 【年代別】言語聴覚士の給料・年収推移データ

言語聴覚士としてキャリアを重ねていくと、どのように年収が変化していくのでしょうか。年齢が上がるにつれて順調に年収が伸びていくのかどうかは、長期的なライフプランを立てるうえで欠かせない情報です。

以下の表は、最新のデータに基づく言語聴覚士の年代別の平均月給、ボーナス、および平均年収をまとめたものです。

年齢階級月給(額面)年間ボーナス平均年収(推定)
20~24歳25.3万円32.8万円337.5万円
25~29歳27.9万円62.1万円397.7万円
30~34歳29.8万円73.6万円431.5万円
35~39歳31.6万円76.8万円457.1万円
40~44歳33.3万円82.2万円482.1万円
45~49歳35.4万円94.3万円519.7万円
50~54歳37.7万円95.5万円548.8万円
55~59歳36.3万円88.5万円525.2万円
60~64歳39.6万円116.4万円592.6万円

上記のデータ からわかるように、言語聴覚士の給料は年齢と経験を重ねるごとに着実に上昇していく傾向が読み取れます。20代前半では330万円台だった年収が、30代に入ると400万円台に突入します。これは、実務経験を積むことで任される業務範囲が広がり、後輩の指導などにもあたるようになるためです。

さらに40代後半からは500万円台に乗り、役職に就く人材も増えてきます。リハビリテーション科の主任や科長といった管理職に就任することで、役職手当が大きく加算され、給与水準が一気に押し上げられます。60代前半で年収が約592万円とピークを迎えるのは、長年の功労や役職経験が高く評価されている結果と言えるでしょう。

以下のインタラクティブなダッシュボードでは、年代別のデータを視覚的に確認することができます。

注目ポイント: 年齢とともに収入は上がりますが、結婚、出産、育児、マイホームの購入など、ライフイベントによる出費も増える年代です。額面ではなく「手取り額」がどのように推移するかを予測し、計画的な資産形成をしておくことが安心につながります。

4. 【施設規模別】働く職場の大きさで給料はどう変わる?

言語聴覚士が活躍する場は、大学病院などの大規模医療機関から、地域のクリニック、さらには介護老人保健施設やデイサービスなどの福祉施設まで多岐にわたります。実は、勤務する施設の「規模」によっても、給料や待遇には一定の傾向が存在します。

施設規模(従業員数)平均年齢推定年収
1,000人以上34.5歳460万9,600円
100~999人36.5歳436万2,100円
10~99人37.7歳442万3,400円

データ を見ると、最も平均年収が高いのは従業員1,000人以上の大規模施設(約460万円)となっています。大規模な総合病院などは、経営基盤が安定しており、ボーナス(賞与)の支給月数が多い傾向にあります。実際に、年間ボーナス額だけで比較すると、1,000人以上の施設では平均82万9,600円となっており、他の規模の施設を大きく引き離しています。福利厚生や退職金制度が充実している点も大きなメリットです。

一方で、興味深いのが「10〜99人の小規模施設」の年収が、中規模施設(100〜999人)を上回っている点です。これは、小規模なクリニックや訪問リハビリステーションなどが、有資格者を即戦力として獲得するために、基本給や資格手当を高めに設定しているケースが多いためと考えられます。また、訪問リハビリなどでは、訪問件数に応じたインセンティブ(歩合給)が支給される職場もあり、個人の頑張り次第で収入を伸ばしやすい環境が整っています。

大規模病院で安定してボーナスと福利厚生を得るか、小規模施設で高めの基本給やインセンティブを狙うか。自身のライフスタイルや性格に合わせて職場を選ぶことが、生涯年収に大きく関わってきます。

5. 言語聴覚士が給料・年収をアップさせる5つの方法

現在の給料水準に満足しておらず、「もっと収入を増やしたい」と考えている言語聴覚士の方に向けて、現実的かつ効果的な給料アップの方法を5つ紹介します。

① 役職に就いて管理職手当を得る

最も王道となるのが、同じ職場で長く働き、チーフやリハビリテーション科長などの役職に就くことです。役職手当が毎月数万円単位で加算されるため、年収ベースでは数十万円の増加が見込めます。ただし、役職ポストには限りがあるため、日々の業務で実績を出し、周囲からの信頼を獲得することが必須となります。

② 専門資格を取得してスキルを証明する

言語聴覚士としての専門性を高め、「認定言語聴覚士」などの上位資格を取得することも収入アップに直結しやすい方法です。特定の分野(失語・高次脳機能障害、摂食嚥下障害など)に特化した高度な知識を持つ証明となり、職場によっては資格手当が追加で支給されたり、昇給の査定で有利に働いたりします。

③ 訪問リハビリテーションの分野へ挑戦する

病院などの医療機関から、訪問看護ステーションなどに所属して行う「訪問リハビリ」の領域へ転職する言語聴覚士が増えています。訪問リハビリは、基本給にくわえて「1件訪問するごとに〇〇円」といったインセンティブ制度を設けている事業所が多く、件数をこなせばこなすほど年収が上がる仕組みになっています。年収500万円〜600万円以上を稼ぐ言語聴覚士も少なくありません。

④ 条件の良い職場へ転職する

現在の職場で定期昇給の見込みが薄かったり、賞与の支給実績が少なかったりする場合は、思い切って転職を検討するのも有効な手段です。言語聴覚士は全国的に人手不足の傾向が続いており、経験者であればより高い給与条件を提示してくれる病院や施設を見つけやすい環境にあります。特に、都市部の好条件求人や、新規立ち上げの施設は給与水準が高い傾向があります。

⑤ ダブルワーク・副業を始める

近年では、働き方改革の影響もあり副業を解禁する法人が増えています。休診日やシフトの空き日を利用して、他の施設で非常勤(アルバイト)として働くことで収入を補うことが可能です。短時間労働の言語聴覚士の平均時給は約1,993円ですが、条件によっては時給2,500円〜3,000円といった高時給の求人も存在するため、効率的に収入を増やすことができます。

6. まとめ

本記事では、厚生労働省などの最新データをもとに、言語聴覚士の給料や年収事情について詳しく解説しました。

  • 平均年収は約443万円、月給は約31万円、年間ボーナスは約71万円。
  • 初任給は約24万円で、手取りにすると19万円前後が目安。
  • 年代別推移を見ると、年齢と経験を重ねるごとに順調に年収は上がり、60代前半でピーク(約592万円)を迎える。
  • 収入をさらに上げるためには、管理職を目指す、認定資格を取る、訪問リハビリ分野へ転職するなどの戦略が有効。

言語聴覚士は、患者さんの「食べる喜び」や「コミュニケーションの楽しさ」を取り戻す、非常に社会貢献度の高い専門職です。給料の金額面はもちろん大切ですが、自分自身がどのような環境で、どんな患者さんと向き合っていきたいのかという「やりがい」とのバランスを取りながら、理想のキャリアを築いていってください。

なるほど!と思ったらシェアしよう!

この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

「転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部」は、医療、介護、保育の求人サイト「ジョブジョブ」の運営メンバーによる記事編集部門です。医療・介護・保育・福祉・美容・ヘルスケアの仕事に関わる方に向けた、今後のキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

あわせて読みたい記事

おすすめの新着求人