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看護師の採用コストはどれくらい?相場・内訳・削減方法まで徹底解説

看護師の採用コストはどれくらい?相場・内訳・削減方法まで徹底解説

看護師不足が深刻化し続ける現在、医療機関にとって「看護師の採用」は最重要課題の1つとなっています。しかし、採用難によって、看護師1名を採用するためのコストが年々上昇していることをご存じでしょうか。

「求人広告を出しても応募が来ない」
「紹介会社経由だと費用が高すぎる」
「採用してもすぐ辞めてしまい、採用コストが回収できない」

こうした課題は多くの病院・施設が抱えています。

本記事では、看護師採用コストの相場・内訳・媒体別費用・紹介会社の仕組み・採用単価の下げ方などを徹底解説します。
医療機関の採用担当者の方が、ムダなコストを削り、最も効率的な採用を実現できるようにまとめました。

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1. 看護師採用コストとは?基本の考え方

看護師採用コストとは、看護師1名を採用するために医療機関が支払う総費用を指します。
多くの施設では「求人広告費」「紹介手数料」などの直接的な費用だけを採用コストと捉えがちですが、実際には以下すべてを含みます。

● 採用コストの主な分類

コスト種別内容
直接コスト求人広告費、紹介会社手数料、採用媒体利用料
間接コスト採用担当者の人件費、面接の時間、管理費
採用後コスト教育・研修費、OJTの工数、定着支援の人件費
離職コスト離職による機会損失、再採用の費用

採用は「採用して終わり」ではなく、定着して100%戦力化して初めて投資回収ができるものです。

2. 看護師採用コストの相場(全国平均)

看護師1名を採用するための平均コストは以下が一般的です。

● 看護師採用単価(1名あたり)

手法1名あたりの平均コスト
看護師紹介会社(成功報酬)60〜120万円(年収の20〜35%)
有料求人広告10〜40万円
ダイレクトリクルーティング月数万円〜
自社採用サイト0〜10万円(更新費用)
ハローワーク0円
SNS採用0〜数万円

一般病院では採用単価60〜80万円が相場。
紹介会社中心のクリニックでは100万円を超えるケースも少なくありません。

3. 採用手法別の費用一覧(求人広告・紹介会社・ハローワーク・SNSなど)

ここでは、医療機関が利用する主な採用チャネルの費用を詳しく比較します。

① 看護師紹介会社(成功報酬型)

最も利用されている採用手法です。
費用は高いですが、即効性が高く、応募が来ない施設でも採用しやすい特徴があります。

費用:看護師の年収 × 20〜35%
例:年収450万円 → 手数料90〜157万円

メリット
✔ 採用までが早い
✔ 面接調整など代行してくれる
✔ 働き方のマッチング精度が高い

デメリット
✖ 費用が高い
✖ 紹介会社頼みになると長期的な採用が難しくなる

② 有料求人広告

有名媒体(マイナビ看護師、ナース専科、ジョブメドレー等)を利用するケース。

費用:3〜40万円(掲載期間により変動)

メリット
✔ コストが比較的安い
✔ 継続的に応募が見込める

デメリット
✖ エリアや条件によって応募がゼロも珍しくない
✖ 採用担当が動かないと成果が出にくい

③ ハローワーク(無料)

国のサービスのため完全無料。

メリット
✔ 求人掲載が無料
✔ 地域での認知性が高い

デメリット
✖ 応募は比較的少ない
✖ 求人票の質を上げないと応募が来ない

④ SNS採用(Instagram / TikTok / X)

最近増えている採用手法。

費用:0〜数万円(運用費用)

メリット
✔ コストが非常に低い
✔ 若手看護師が集まりやすい

デメリット
✖ 運用に手間がかかる
✖ 即効性は低い

4. 看護師採用コストの内訳(広告費・人件費・教育コストなど)

採用コストは「媒体費用」以外にも多くの費用が発生します。

● 採用業務の見えないコスト

  • 求人原稿作成(担当者の時間単価 × 作業時間)
  • 面接対応(師長・人事の時間)
  • 入職手続き・書類対応
  • 教育・研修担当者の工数
  • OJTにかかる時間(現場負担)

特に新人看護師の場合、育成コストは数十万円〜数百万円かかります。

5. 病院規模別・施設種類別の採用コストの違い

● 病院(急性期)

  • 採用単価:80〜120万円
  • 理由:夜勤あり・業務負荷が高く、応募が集まりにくい

● 回復期・リハ

  • 採用単価:40〜70万円
  • 理由:ワークライフバランスが良く、比較的応募が増える

● クリニック

  • 採用単価:60〜100万円
  • 理由:少人数のため募集が目立ちにくい。紹介会社依存になりやすい

● 介護施設

  • 採用単価:30〜60万円
  • 地域によっては看護師採用がしやすい

6. 離職による“隠れコスト”は採用費より高い?

看護師の離職率は平均11〜12%。
新人は20%以上になることもあります。

離職すると、以下のコストが発生します。

● 離職コストの例

  • 再採用費用(60〜120万円)
  • 配置基準が満たせず加算が減算されるリスク
  • 教育コストの無駄
  • 職員のモチベーション低下による生産性悪化
  • 外注費の増加(派遣看護師の利用)

離職者1名あたりのコストは100〜300万円以上に及ぶケースも。

7. 紹介会社利用時にかかる費用の仕組み(成功報酬・年収割合)

紹介会社の手数料は以下で決まります。

紹介手数料 = 年収 × 20〜35%

例:
年収450万円 × 30% = 135万円

さらに、以下のオプション費用が発生する会社もあります。

  • 内定辞退防止オプション
  • 優先紹介枠
  • 早期退職時返金ルールの条件緩和

8. 求人広告の費用と選び方(大手媒体の相場比較)

一般的な媒体費用は以下の通り。

● 主要看護師求人媒体の費用例

媒体費用相場(目安)
ジョブジョブ求人掲載~採用まで完全無料
マイナビ看護師15〜40万円
ナース専科求人ナビ10〜30万円
ジョブメドレー成功報酬(年収の10%)
エンゲージ無料〜有料プラン

広告の選び方のポイント

  • 地域の応募数データがあるか
  • ライバル施設の掲載状況
  • オプションが本当に必要か
  • 原稿改善のサポートがあるか

9. 採用単価を下げる方法:成功事例と具体施策10選

以下の方法で採用コストは大幅に下げられます。

① 自社採用サイトを強化する

採用単価が最も下がる施策。
年間数十万円の差になることも。

② Indeed・Googleしごと検索に最適化

無料で応募が集まる場合も多い。

③ SNS採用(TikTok・Instagram)

若手看護師の応募が増える。

④ 紹介会社の依存度を下げる

複数社に頼ると費用が高くなる。

⑤ 求人票の改善(写真・待遇)

応募率が2〜3倍になる例も。

⑥ 職員紹介制度の導入(リファラル採用)

紹介料5〜10万円で採用できればコスパ最強。

⑦ 入職後の定着率アップ

離職率改善は採用費削減に直結。

⑧ 勤務環境改善(夜勤回数の調整)

⑨ 採用広報の強化(病院のストーリー発信)

⑩ オンライン説明会の導入

応募者の母数が増える。

10. 看護師採用を成功させるための採用戦略テンプレート

以下はそのまま使えるテンプレート。

【採用戦略テンプレート】

① 採用目標

  • 看護師:常勤2名

② 想定採用単価

  • 40万円以内

③ 使用する媒体

  • 自社サイト
  • Indeed
  • SNS(Instagram)
  • ハローワーク

④ 実施施策

  • 病院紹介動画の制作
  • 夜勤回数の柔軟化
  • 面接即日案内

⑤ 効果測定(KPI)

  • 求職者接触数
  • 応募数
  • 面接率
  • 内定率

より詳細な求人テンプレートは下記ご参照ください。
看護師向けの求人テンプレート(コピペOK・高反応率仕様)

まとめ:看護師採用コストは戦略で大幅に削減できる

看護師採用は年々難しくなっていますが、採用戦略を見直すだけで採用単価を半分以下にすることも可能です。

  • 採用コストの相場を知る
  • 自施設に合った媒体を選ぶ
  • 紹介会社への依存度を下げる
  • 自社採用サイト・SNSを活用する
  • 離職率を下げる

これらを実践すれば、医療機関の採用は必ず改善できます。

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

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