面接対策｜面接での長所・短所の正しい答え方と回答例

面接では、長所や短所を質問されることがよくありますが、「自分の長所がうまく伝わらない」「短所をどう答えればよいかわからない」と悩む人も多いでしょう。

この記事では、面接で自分の長所と短所をどのように選び、効果的に答えるかを解説します。具体的な回答例や、短所をポジティブに伝えるための言い換え例を紹介しますので、面接対策としてあなたの回答を考える参考にしてみてください。面接で長所と短所を聞かれても困らないように、しっかりと準備していきましょう。

1. 面接で長所・短所を聞かれる理由

自分の長所や短所を考える前に、まずは「なぜ面接官がそれを質問するのか」「その回答から何を見極めようとしているのか」が面接対策としては重要となりますので理解しておきましょう。

客観的に自己分析ができているか

しっかりと自己分析を行い、「自分の強みと課題は何か」を客観的に説明できる人は、面接官から「自ら考え、行動できる人」として高く評価されます。常に誰かの指示を待つのではなく、仕事で壁にぶつかったときにも、「自分の強みをどう活かすか」「弱みをどう補うか」を自分の頭で考えながら課題を乗り越えていける人物だと見なされるのです。

また、自己分析ができている人は、「課題を見つける力がある」と評価されることもあります。目の前の問題に気づかず放置したり、面倒だからと目をそらしてしまっては、成果を出すのは難しいでしょう。面接では、長所だけでなく短所についても質問されることがありますが、それは「ネガティブな要素ともきちんと向き合い、克服する姿勢があるか」を見極めるためなのです。

自社で活躍するイメージが描けるか

面接官は、応募者の長所や短所の話を通じて、「自社で活躍する姿をイメージできているか」「求める能力と合致しているか」を見極めようとしています。たとえ優れた長所があっても、それが職場で活かされなければ意味がありません。そのため、自分の強みが仕事でどう役立つのか、具体的に考えたうえで、面接で分かりやすく伝えることが大切です。

たとえば、「体力に自信があるので、長時間の立ち仕事でも安定して働けます」や「集中力が強みで、データ入力ではスピーディかつ正確に作業ができます」といったように、自分の特性がどの業務で活きるのかを示しましょう。

短所について話す際は、そのまま伝えるのではなく、「どのように改善に取り組んでいるか」や「視点を変えれば長所としても捉えられる」という形で話すのがポイントです。そうすることで、弱みがあっても前向きに行動できる人だと、面接官に好印象を与えることができます。

応募者の人となりを知るため

企業にはそれぞれ独自の企業理念や経営方針があり、仕事への価値観や姿勢、働き方に対する考え方もさまざまです。

面接では、応募者の人柄や考え方が企業の価値観や社風とマッチしているかが見られます。価値観の一致が見られる場合、採用される可能性は高くなります。

たとえば、社員の自主性や意見を尊重する「ボトムアップ型」の組織では、「与えられた指示を正確にこなすのが得意です」といったアピールは、かえって消極的に受け取られることもあります。企業のカルチャーに合った人物像を意識して、自分の強みをどう表現するかがポイントです。

とはいえ、企業に合わせるあまり、自分の本当の強みでないことを無理に話すのはおすすめできません。それでは入社後にミスマッチが起きやすくなってしまいます。

大切なのは、これまでの経験から得た自分の強みを整理し、その中から応募企業の社風に合いそうな要素を選んで伝えることです。企業研究と自己分析をしっかり行い、自分らしさを活かしたマッチングを目指しましょう。

2. 長所・短所を答えるために準備しておくと良いこと

面接で自分の長所や短所を的確に伝えるためには、まず「自己棚卸し」が欠かせません。はじめに、自分の強みや弱みを思いつくままに書き出してみましょう。

その際に、より客観的で説得力のある内容を導き出すためのポイントが2つあります。

周りの人に自分の長所・短所を聞いてみる

自分の長所や短所を客観的に把握したい場合は、身近な人の意見を参考にするのが有効です。

家族や友人、恋人など、自分をよく知る相手に聞いてみれば、率直でリアルなフィードバックが得られる可能性があります。そこから、自分では気づかなかった強みや改善点が見つかり、面接時のアピール材料として活かせることもあるでしょう。

とはいえ、「直接聞くのはちょっと気恥ずかしい…」という方もいるかもしれません。そんなときは、Web上の自己分析ツールを活用するのもおすすめです。

たとえば「社会人力診断」などのツールを使えば、自分の強みや傾向を客観的に把握でき、長所・短所の整理にも役立ちます。

自分に合った方法で、納得のいく自己分析を進めてみてください。

過去の成功・失敗エピソードを整理する

いきなり自分の性格や傾向を分析しようとしても、なかなかうまくいかないものです。長所や短所を見つけたいときには、過去の経験を振り返る方法が効果的です。

まずは「これまでに成功したこと」「失敗したこと」を思い出し、それぞれの出来事を具体的に書き出してみましょう。そして「なぜ成功できたのか」「なぜ失敗したのか」と理由を掘り下げていくことで、自分の強みや課題が見えてきます。

短所を見つける際には、「仕事の中でやりづらいと感じたことは何か？」と自分に問いかけてみるのも一つの方法です。実際のエピソードとともに「なぜそう感じたのか」を考えることで、自分の弱点がより明確になるでしょう。

こうしたエピソードを通して長所や短所を探っていくと、面接での回答に説得力を持たせる具体例も一緒に準備できるので、実践的かつ効果的です。

3. 面接で長所・短所を聞かれた時の回答ポイント

では、面接対策として「あなたの長所・短所は何ですか？」と聞かれたとき、どのように答えるのが効果的なのでしょうか。面接官に好印象を与えながら、自分の魅力をしっかり伝えるには、次のポイントを意識するとよいでしょう。

長所と自己PRをどう答えわければよいか

面接で「あなたの長所は？」と「自己PRをしてください」という質問をどう区別して答えるべきか、迷う人も多いかもしれません。しかし実際には、面接官の間でもその線引きがはっきりしていないことが少なくありません。

そのため、「長所は？」と聞かれた場合でも、「粘り強さ」や「社交性」などの性格面に加え、「ミスが少ない」「目標達成率が高い」といった仕事上の実績を挙げるのも問題ありません。

面接の中で、長所を答えた後に「では自己PRもお願いします」と続いたら、「この人の強みを、より具体的に知りたいんだな」と捉えれば大丈夫です。逆に、自己PRの後に「あなたの長所は？」と聞かれた場合は、「人柄や性格面についてもっと知りたいのだな」と理解し、それに合わせて答えましょう。

あらかじめ長所と自己PRを別々に準備する場合は、以下のように整理しておくのがおすすめです。

長所：主に性格や人柄に関する強みを伝えます。たとえば、仕事への姿勢、人との関わり方、周囲との協調性など、人物像がイメージしやすい内容にすると効果的です。

自己PR：これまでの仕事で得た成果や実績をもとに、自分の強みを具体的にアピールします。可能であれば、数字を用いて伝えると説得力が増します（例：「前年比120％の売上を達成」など）。

結論→エピソード→どう活かすか、の順に話そう

長所・短所を答える際は、まず結論から入ることが大切です。「私の長所は○○です」「私の短所は○○です」と、最初に簡潔に伝えましょう。これは面接だけでなく、プレゼンテーション全般において有効な方法です。結論を先に述べ、その後で根拠や理由を示すことによって、話の流れがスムーズになります。

結論に続けて伝えるべきは、具体的なエピソードです。長所であれば、過去の体験の中でその強みがどのように活かされたかを紹介し、短所の場合はその弱みをどのように克服したかを示します。具体的なエピソードを交えることで、面接官はあなたの長所・短所が単なる自己評価ではなく、実際の経験に基づいていることを理解し、納得しやすくなるため面接対策として有効です。

長所と短所はそれぞれ1つずつに絞る

面接では、限られた時間内で効率よく自己アピールをすることが重要です。長所と短所は、それぞれ一つに絞りましょう。面接の中には、自己PRや志望動機など、他にも伝えるべき大切なトピックがありますので、長所・短所に時間をかけすぎないようにしましょう。

また、いくつも長所や短所を挙げると、面接官が覚えきれない可能性もあります。ですので、自分が伝えたい長所と短所を1つずつ選び、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。こうすることで、本番でスムーズに、自信を持って話すことができます。

短所はポジティブに変換できる内容にする

短所をそのまま伝えると、ネガティブな印象を与えてしまう可能性がありますが、上手に言い換えることで、短所をポジティブに変換できます。例えば、「せっかち」という短所をそのまま言うのではなく、以下のように言い換えることができます。

例：

「せっかち」 → 迅速に行動することが多いため、時には焦りすぎてしまうことがあります。しかし、できるだけ計画を立てて、効率よく仕事を進めることを意識しています。

「判断が遅い」 → 慎重に考え、最適な選択をするために時間をかけることがあります。その結果、短期的には決断が遅く感じることもありますが、長期的にはリスクを避け、より効果的な結果を生み出すことができています。

このように、短所をそのまま伝えるのではなく、どのように改善しようと努力しているか、またはその短所がどのように仕事に役立つかを強調することで、面接官にポジティブな印象を与えることができます。

短所は克服しようとする姿勢を伝える

短所を伝える際には、ただ弱点を指摘するだけではなく、それをどのように改善しようと努力しているかを伝えることが非常に重要です。面接官は、応募者が自己改善に対して積極的で、問題解決のために行動できる人物であるかを重視します。

例えば、「つい考えすぎてしまう」という短所を挙げた場合、単に「考えすぎてしまう」と言うのではなく、その後に自分がどのように対策をしているかを具体的に説明することが効果的です。例えば次のような回答が考えられます。

例：

「つい考えすぎてしまうことがあり、決断を下すのが遅くなってしまうことがあります。しかし、これは意識的に改善するように心がけており、最近では、常に事前に段取りを組み、タスクに優先順位をつけることで、考える時間を適切に管理するようにしています。これにより、計画的に進めつつ、決断を速やかにすることができるようになりました。」

このように、短所を単なるネガティブな点として伝えるのではなく、それをどのように改善し、ポジティブな変化に繋げているのかを具体的に示すことで、面接官に自分の成長意欲や問題解決能力をアピールすることができます。

4. 面接対策！長所と短所の伝え方【よくある長所・短所の回答例10選】

粘り強さ

回答例：

私の長所は、粘り強さです。

経理部への配属が決まった際、簿記の勉強を始めましたが、日中は仕事があるため、朝と帰宅後に集中して学習しました。計画通りに進まない日もありましたが、そうした時は分からない部分を反復して学んだり、納得いくまで調べたりしました。結果、約4ヶ月で簿記2級に合格することができました。経理の仕事では、数字を取りまとめる力が求められますが、この粘り強さが大きな強みとなり、御社でも活かせると考えています。

コミュニケーション力

回答例：

私の長所は、コミュニケーションが得意な点です。

特に困っている人を見ると放置できない性格で、問題が解決するまで気長に会話を進めることができます。

中学・高校のバスケットボール部では、後輩の面倒見が良いと評価され、どちらの部活でも副部長を任されました。自分から周囲を引っ張るよりも、部長を補佐しながら後輩を丁寧に指導する方が得意です。この経験を通じて、人との信頼関係を築く大切さを学びました。

希望するホールの仕事では、お客様のニーズを素早く察知し、気持ちの良い接客ができるよう、一日でも早く貢献できるよう努めていきたいと思っています。

協調性

回答例：

私の長所は、協調性があるところです。

秘書業務はチームで行うことが多く、協力体制が必要不可欠ですが、私はそれぞれのメンバーの得意分野と苦手分野を意識し、業務を適切に分担し、円滑なコミュニケーションを取ることを心がけていました。その結果、周囲から感謝されることが多く、チームの信頼を築くことができました。

特に、チームで支え合う雰囲気を作ることが得意であり、メンバー全員が働きやすい環境を整えることができると自負しています。御社でもこの協調性を活かし、円滑なチームワークを作り上げていきたいと考えています。

リーダーシップ

回答例：

私の長所は、リーダーシップを発揮できる点です。

自分が決めた方針や目標について、周囲にわかりやすく説明し、柔軟に意見を取り入れながら推進していくことには自信があります。その推進力には誰にも負けないと自負しています。しかし、時には「自己主張が強すぎる」「でしゃばりだ」と指摘を受けることもありました。

そのようなフィードバックを受けた際には、自分の意見を押し付け過ぎたのかもしれないと反省し、コミュニケーションの取り方に注意を払うようにしました。その結果、以前のアルバイト先では、アルバイトスタッフをまとめるリーダーとして、メンバー一人ひとりの能力に応じた仕事の割り振りや、柔軟な対応を行うことができ、チームを円滑に運営することができました。

この経験を通じて、リーダーとしてのバランスを取る大切さを学びました。御社でも、この経験を活かしてチームを牽引し、目標達成に向けて貢献したいと考えています。

向上心

回答例：

私の長所は、向学心が強いところです。

前職では法人営業を担当しながら、空いた時間を活用してWebデザインを学んだり、副業にも挑戦したりしていました。本業に全力で取り組みつつ、新しい分野への知識を深めることができたため、変化の多い環境でも柔軟に対応し、成長することができました。御社においても、新しい環境に飛び込むことを楽しみながら、さらに自分のスキルを磨き、貢献できると考えております。

継続力

回答例：

私の長所は、何事も長続きする継続力です。

子どもの頃から絵を描くことが好きで、特にアニメの二次創作を小学4年生の頃から10年以上続けています。今でも絵を描き続けており、飽きることはありません。大学に入ってからは、コミケで同人誌を販売し、〇部の売上を達成するなど、自分の実力を認めてもらうことができました。

この同人誌販売で得た成功体験は、毎日絵を描き続けたからこそ実現できた成果だと自信を持っています。また、アルバイトでも途中で投げ出したことはなく、どんな困難にも粘り強く取り組んできました。御社においても、長期的に安定して働き、貢献できるよう努力していきたいと考えています。

ポジティブ

回答例：

私の長所は、ポジティブで気持ちの切り替えが得意なところです。

法人営業として働く中で、チームでの目標達成がかなわなかったり、商談がうまくいかないこともありますが、その度に反省点を学び、次に活かすよう努めています。失敗を引きずらず、気持ちを切り替えてすぐに次の行動に移すことができます。このような姿勢が、チームメンバーから「一緒に仕事をするとモチベーションが上がる」とほめてもらうことにつながりました。

ポジティブな心構えを持ちながら、どんな状況にも前向きに対応できる点は、御社でも大いに活かせると考えています。

責任感

回答例：

私の長所は、困難な問題に直面しても決して投げ出さず、最後まで解決に向けて努力するところです。

例えば、他部署の不手際でクライアントからクレームが入った際、私は責任を他人に転嫁することなく、営業担当者としてお客様と向き合いました。何日も先方の会社に通い詰め、状況を説明し、最終的にはお客様にご理解をいただくことができました。この経験を通じて、問題解決において粘り強さと責任感を発揮できたと自負しています。

困難な状況でも決して諦めず、解決策を見つけることに全力を尽くす姿勢は、御社でも役立つと考えています。

自発性

回答例：

私の長所は、自分の課題に気づき、改善する力です。

初めてチームリーダーを任された際、最初はメンバーが自分の思い通りに動いてくれず、不満を感じていました。しかし、その後『自分の指示の出し方に問題があるのかもしれない』と気づき、指示の内容だけでなく、その仕事の目的や意義を丁寧に伝えるよう心がけました。すると、メンバーのモチベーションが向上し、最終的には目標の数字を２ヶ月前倒しで達成することができました。

この経験を通じて、自分の課題に気づき、改善策を実行することで、チーム全体を成果へ導くことができたと実感しています。この力を活かして、御社でも成長を続け、貢献できると考えています。

真面目

回答例：

私の長所は、一度結んだ約束を守る真面目な面です。決められた締め切りを守るために、事前に計画を立てて着実に物事を進める方法が得意です。これにより、業務を効率的に進め、確実に成果を出してきました。

一方で、突発的な問題が発生した際に、すぐに臨機応変に対応する点に課題があります。しかし、最近では同じ大学のゼミ仲間から「問題だと思ったらすぐに教えてくれたほうが助かる」とフィードバックをもらい、周囲と相談しながら問題解決の方法を学んでいます。

例えば、正確性が求められるデータ入力の業務においても、もし問題があれば早期に相談し、納期と正確性を守りながら作業を進めることを心掛けています。このように、課題に気づき改善しながら仕事を進め、御社に貢献できるよう努めていきます。

面接で使える！短所の伝え方【よくある短所と回答例10選】<H2>

頑固

回答例：

私の短所は、相手の意見に納得がいかないと、つい頑固になって自分の考えを主張してしまうところです。

しかし、ある時、上司から『意見を堂々と主張できるのはあなたの良さだが、もっと周囲の意見にも耳を傾けてほしい』とアドバイスをいただきました。

その言葉を受けて、まずは相手の意見をしっかり聞き、『この人はなぜそのように考えるのか』という背景を理解しようと努めています。その結果、今では意見交換の際、相手の立場や考えを尊重し、建設的な議論ができるようになりました。

マイペース

回答例：

私の短所は、マイペースすぎるところです。

周りの人からも「自分のペースで進めている」とよく言われます。どんな状況でも目の前の仕事に集中して取り組む姿勢が、そう言われる理由かもしれません。ただ、私にとってマイペースであることは、緊急の仕事やトラブルが発生した際に冷静に対処できる強みでもあります。焦らず、冷静に問題を解決することで、結果として安定したパフォーマンスを発揮できることが多いです。

今後は、チームのペースに合わせて円滑に進行できるよう、周囲との連携を大切にし、柔軟に対応していきたいと考えています。

心配性

回答例：

私の短所は、心配性なところです。

初めてプロジェクトに配属された際、担当した仕事にミスがなかったかどうかを常に不安に感じてしまうことがありました。しかし、その不安が自分にとっては重要な課題であることに気づき、スケジュールを事前に把握し、十分な準備とチェックの時間を確保するように心がけました。その結果、落ち着いて仕事に取り組めるようになり、不安を最小限に抑えることができました。

この経験から、心配性である自分の性格をうまく活かし、より高い精度で仕事を進めるための方法を学びました。

せっかち

回答例：

私の短所は、せっかちなところです。

入社当初、せっかちな性格から仕事を急ぎすぎてしまい、結果として抜け漏れが発生したことがありました。その経験をもとに、現在では仕事の全体スケジュールを事前に把握し、余裕を持って計画的に進めることを心がけています。これにより、より正確かつ効率的に業務を進められるようになり、せっかちな性格をうまくコントロールできるようになりました。

楽観的

回答例：

私は、周囲からよく楽観的だと言われます。

困難に直面しても「最終的にはどうにかなる」と考えるクセがあり、どんな状況でも前向きに捉えようとしています。心配性の方には、私の考え方が気楽やのんきに映ることもあるかもしれません。しかし、この楽観的な性格は、困難な状況に直面した際でも冷静にモチベーションを保ち、問題解決に取り組む力になっています。

ただし、楽観的になりすぎないよう、業務を進める際にはリスクをしっかりと想定し、万が一のトラブルにも冷静に対応できるよう、事前に準備を整えることを意識しています。

優柔不断

回答例：

私の短所は、優柔不断なところです。

特に自分に決定権がある場面や新しいことを決断する際、時間がかかることがあります。人の意見を聞く際も、その意見が本当に正しいのかを十分に確認したいと考えるため、なかなか前に進めないことがありました。

ただし、これまでの仕事では、慎重に考えた結果、下した決定に対して間違いを指摘されたことは一度もありません。私自身、早い決断が重要であることは理解していますが、慎重に進めることも同様に大切だと考えています。

今後は、よりスピード感を持って決断できるよう意識し、必要な情報を迅速に集め、スピードと慎重さのバランスを取れるよう改善していきたいと思っています。

飽きっぽい

回答例：

私は、子どもの頃から飽きっぽい性格だと両親からよく言われていました。

興味のある物事が次々と出てくるため、やりかけのゲームや読みかけの本が部屋にたくさんあったのを覚えています。挑戦したいと思う仕事もたくさんあり、これまで様々なアルバイトを経験してきました。

しかし、飽きっぽい性格は、好奇心が強く、行動力があることの裏返しでもあります。私は新しいことに興味を持ち、学ぶことに対して前向きな姿勢を持っています。そのため、どのアルバイトでも覚えるのが早く、上司からよく褒められることが多かったです。

現在では、飽きっぽさを自覚しているからこそ、業務に対しては責任感を持って取り組み、集中して成果を上げるよう心がけています。興味を持った仕事に対しては、しっかりとやり遂げる意識を持つことで、自分の強みに変えています。

負けず嫌い

回答例：

私の短所は、負けず嫌いなところです。

前職では、他の社員の営業成績に自分が負けていると感じた時、1日のスケジュールを見直し、より多く営業に回れるよう工夫をしました。また、自分に足りないスキルを身につけるために、独学で資格を取得しました。何度か挑戦を重ね、やっと資格を取得できたことで、営業成績も向上しました。

その過程で、同僚には「諦めが悪い」と冗談を言われることもありましたが、上司からは私の向上心を高く評価していただきました。御社でも、負けず嫌いな性格を活かして、目標に向かって貢献していきたいと考えています。

相手に合わせてしまう（流されやすい）

回答例：

私の短所は、相手に合わせてしまう（流されやすい）ところです。

以前は会議などで、他の意見に流されてしまうことがありました。しかし、最近では自分の立場や譲れないポイントをしっかりと考え、相手の意見を尊重しながらも、自分の意見をきちんと発言するよう意識しています。このように、自分の考えを明確に伝えることができるようになり、より効果的なコミュニケーションが取れるようになりました。

気を使いすぎる（八方美人）

回答例：

私の短所は、気を使いすぎる（八方美人）ところです。

人の意見に合わせすぎてしまうことがあり、特に会議やディスカッションでは自分の意見を言いづらく感じることがありました。しかし、最近ではその癖を改善し、他の人の意見をしっかりと尊重しながら、自分の考えもしっかりと発言するよう心掛けています。このように、自分の意見を積極的に伝えることで、より建設的な意見交換ができるようになっています。

5. 面接対策のまとめ

ポイントを押さえた回答をすることで、長所や短所を効果的に自己アピールに繋げることができます。そのための面接対策として、まず自分自身をしっかりと振り返り、具体的なエピソードや短所を克服した方法を整理してから、面接に臨むことが重要です。

また、採用者向けのチェックポイントを厚生労働省のHPで紹介しておりますので、採用担当の気持ちを理解する意味でもチェックしておくことをオススメします。