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転職活動での仕事の探し方と応募先の選び方

転職活動での仕事の探し方と応募先の選び方

初めての転職活動では、「どうやって仕事を探せばいいのか」「どんな企業を選べばいいのか」と戸惑う方も多いはず。ここでは、応募先選びのポイントや仕事の探し方について、役立つ情報をわかりやすくまとめました。

この記事でわかること

  • これから転職活動を始める前の仕事探しのための基礎知識
  • 転職活動を始めるための具体的な仕事の探し方

1. 企業選びで大切な7つの基本項目

企業選びで大切な7つの基本項目

転職後、「この会社にして良かった」と思えるためには、自分なりの基準を持って企業を選ぶことが大切です。人によって重視するポイントは異なりますが、以下の7つの項目は基本として押さえておきましょう。

  • 職種・仕事内容
  • 雇用形態(正社員・契約社員など)
  • 給与水準
  • 勤務時間・休日
  • 勤務地と通勤時間
  • 職場環境・企業規模
  • 社風・経営理念

憧れや直感だけで企業を選ぶと、入社後にミスマッチを感じてしまうことも。譲れない条件、妥協できる条件を整理して、優先順位を明確にしておきましょう。

各項目のチェックポイント

職種・業務内容

まずは、やりたい仕事(WILL)と自分ができること(CAN)を整理しましょう。希望の業界や業務範囲、身につけたいスキルなどを具体的にイメージすることが大切です。

正社員か契約社員かなどの雇用形態

同じ企業でも正社員、契約社員、派遣社員、業務委託など、雇用形態によって仕事内容や責任範囲が異なります。雇用形態ごとの特色を理解し、自分がどんな理由でどんな働き方を希望するのかを整理し、自分に合った雇用形態を選びましょう。

給与と生活コスト

希望年収を考えると同時に、月に最低限必要な生活費も計算しておきましょう。理想と現実のバランスを見極めることで、納得のいく条件を見つけやすくなり、かつ昇給を予測した譲歩ラインも出しやすくなります。

勤務時間・休日

働く時間帯や残業の有無、休日の取りやすさも重要です。自分の家庭環境やライフスタイルを考慮した対応できる時間帯の最大範囲、また最低限取得したい休日条件などの条件を出しておきましょう。

勤務地と通勤時間

通勤は毎日のことになるため、とくに長距離通勤が未経験で首都圏の場合、通勤時間の上限を1時間〜1時間半に設定しておくことが無理のない選択です。

また、長距離通勤となる場合、本人が大丈夫と思っても、採用側は「通えるか?」との疑念は発生し、また企業の交通費負担も大きくなるため不利になりがちです。

企業規模・職場環境

企業規模や従業員数がそのまま安定性につながるわけではありませんが、転勤や配属異動の有無、仕事の規模や責任範囲、昇進・昇格、福利厚生などへの影響があり得ます。

大企業・中小企業・ベンチャーなど、それぞれに特長がありますので、配属先や異動の有無、福利厚生の内容なども確認しておきましょう。

社風・経営ビジョン

社員の年齢層、働き方、教育制度、上司との関係性など、実際の職場の雰囲気も大切な判断材料です。

歴史ある企業か、ベンチャー企業かで職場ムードも変わりますし、どんな上下関係か、目標設定や管理の方法、従業員の年代構成、各種支援・教育研修などの状況、また職場の雰囲気がどんな雰囲気かなど、自身が働くうえでの快適さやキャリアづくりで重視したいことなども整理しておきましょう。

「自分に合う会社」を見つけるために

理想の転職先を見つけるには、すべての条件が完璧に揃う100点満点の企業を探すことは不可能です。「自分にとって最も大事なこと」に注目するのが非常に重要です。自分の経験・スキルと企業側のニーズのバランスを考え、条件の優先順位と譲れる範囲を明確にしましょう。

ありがちな落とし穴に注意!

第一印象や見た目だけで選ばない

求人票や企業のなんとなくのイメージや印象だけで応募を決めてしまうと、入社後に実際の職場とのギャップに後悔することが多々あります。企業の基本項目や特徴などを正しく理解し、長く働けるかどうかを冷静に判断することが重要です。

チェック漏れにも要注意

現職の不満ばかり意識すると、現職ですでに得られている良い条件を見落としがちです。転職後に現職より条件が悪化して「こんなはずじゃなかった」とならないように、基本のチェックリストをしっかりと見直しておきましょう。

2. 求人情報を効率的に探す方法

求人情報を効率的に探す方法

インターネットには大量の求人情報があります。その中から自分に合ったものを見つけるためには、ただ漠然と検索するのではなく「条件を絞って」探すことが重要です。

やりたい仕事をイメージして、仕事内容、勤務地、給与、役職など、理想の働き方を具体的に書き出してみましょう。

また、厚生労働省のHPでも仕事探しに関する各種情報を掲載してますので参考にしてみてください。

まずは希望を「キーワード化」する

まずは、自分にとって理想的だと思える「次にやりたい仕事」を、できるだけ具体的にイメージすることから始めましょう。仕事内容や役職、希望する給与、勤務地などの条件を明確にしたうえで、それぞれの項目に優先順位をつけたり、転職のタイミングを検討したりすると良いでしょう。可能であれば、手帳やノートに書き出しておくのがおすすめです。

次のステップは、それらの理想を「企業・組織」に置き換えて考えることです。具体的な企業名をいくつか挙げられると、より現実的なイメージが描けます。たとえば、ITエンジニアの仕事はIT企業だけでなく、金融機関など他業界にも存在しています。「どの業界の、どのような組織で、どんな仕事をしたいか」を、自分の中で明確にしておきましょう。

そのためにも、自分の希望を「キーワード」として落とし込むことが大切です。求人データベースから理想の仕事情報を引き出すには、この「キーワード」が重要な役割を果たします。

キーワードが定まってくると、自分に必要な情報が自然と集まりやすくなります。その頃には、自分の中にしっかりとした判断基準ができていて、本当に求めている求人に素早く気づけるようになっているはずです。

「どんな組織で働きたいか」も考えよう

同じ職種でも業界によって働き方が異なる場合もありますので、働いてみたい企業名を具体的に挙げてみるのも有効です。

これまでの自分のキャリアを振り返って、楽しみながら続けられた業務、活躍できた仕事、成果を出せた仕事などを客観的に洗い出してみましょう。そうすることで、自分がやりたい好きな仕事や働いてみたい会社が見えることがあります。

希望の条件に優先順位をつけよう

複数の求人で迷ったとき、「どの条件を一番大切にしたいか」が判断の基準になります。

人の価値観や判断基準は、常に一定というわけではありません。ある出来事をきっかけに変わることもあれば、複数の価値観を併せ持っている場合もあります。

仕事選びの際に、そうした価値観や基準にあまりにこだわりすぎると、選択肢が極端に狭まってしまう可能性もあります。

すべての条件を満たす仕事を探すのではなく、「これだけは譲れない」というポイントをまず明確にし、そのうえで自分の価値観や基準に優先順位をつけながら選んでいくことが大切です。

3. 応募の進め方と注意点

転職活動はスピード感と計画性が求められます。

応募先は一社ずつよりも、複数同時進行が基本です。ただし、面接日が重なりすぎると調整が難しくなるため、スケジュール管理が大切です。

応募フォームの書き方にも注意

希望の企業が見つかっていざ応募しようとした際に、応募フォームでの誤字脱字や入力ミスがあると、選考通過の可能性が下がることもあり、結果的に転職活動のスケジュールに影響を与えてしまいます。応募前には入力内容をしっかり見直してから応募ボタンを押しましょう。

転職成功者は平均何社応募している?

転職成功者の多くは、複数の企業に応募して比較検討を行っています。応募数の目安や進め方を事前に把握しておくことが、スムーズな転職活動に繋がります。

ただし、選考通過の可能性は、応募する業界や職種はもちろん、企業ごとの求める条件や、応募者自身の経験・スキルによって大きく変わってきます。また、企業によっては書類選考の後に筆記試験や複数回の面接を実施するケースもあり、そのような場合は、1社から内定を得るまでに必要な応募数が増える可能性があります。

さらに、たとえ内定が出たとしても、それが必ずしも第一志望の企業とは限りません。より自分の希望に合った職場を選ぶためにも、複数の企業から内定をもらい、その中から比較・検討できる状態が理想です。そのためには、できるだけ同じ時期に複数の企業へ並行して応募を進めておくことをおすすめします。

複数の企業に同時応募することのメリット

複数の企業の選考を並行して進めることで、思いがけない企業との相性に気づくチャンスが広がります。面接などで採用担当者の話を直接聞くことによって、求人情報だけではわからない社内の雰囲気や働き方などのリアルな情報が得られ、他社と比較する際の判断材料が増えるのも大きなメリットです。また、その過程で自分でも気づいていなかった強みを発見できることもあります。

さらに、複数の面接を経験することで、自己PRの仕方が洗練され、自信を持ってアピールできるようになります。結果として、より早く内定を得られる可能性も高まります。

転職活動を効率的に進め、できるだけ早く内定を目指すためにも、こうしたポイントを意識して複数の企業に積極的に応募してみましょう。

求人のタイミングを逃さず、チャンスを活かそう

中途採用は、企業が必要なタイミングでピンポイントに募集をかけるケースが多く、求人情報が掲載されている期間も限られています。そのため、常にアンテナを張って情報収集を行い、自分の希望に合った求人を見逃さないように心がけましょう。

理想の企業と出会うためには、できるだけ多くのチャンスに触れることが大切です。「これは自分に合わないかも」と早々に判断せず、「自分にできることはないか」という前向きな視点で求人情報をよく読み込んでみてください。そうすることで、今まで気づかなかった企業の魅力や新たな選択肢が見えてくることもあります。

また、中途採用の選考は企業によって異なるものの、一般的には選考に1カ月ほどかかるのが通常です。1社に絞って応募し、不採用となった場合は、そのぶん転職活動が長引くことになります。複数の企業に並行して応募を進めておくことで、時間を有効に使いながら、より効率的に転職活動を進めることができます。

4. 最後に

求人検索の条件を決めるまでには時間と手間がかかりますが、転職活動を成功させるうえで重要な作業です。

また、転職活動は、「自分を知る」ことから始まります。焦らず、自分にとっての最適な選択ができるように、しっかり準備を整えて進めていきましょう。

ジョブジョブなら、掲載されているたくさんの求人の中から、詳細な検索条件を指定して希望の求人を探すことができます。希望の条件を整理し検索条件を決めたら、あなたにぴったりな仕事を探してみましょう!

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この記事の著者

転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部

「転職ノウハウなら!ジョブジョブ編集部」は、医療、介護、保育の求人サイト「ジョブジョブ」の運営メンバーによる記事編集部門です。医療・介護・保育・福祉・美容・ヘルスケアの仕事に関わる方に向けた、今後のキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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